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三菱重工、米国グループ会社の財務を統括する金融子会社を設立
米国に金融子会社を設立
グローバル財務管理体制構築へ
三菱重工業は7月に、米国で事業を展開するグループ会社の財務を統括する当社100%出資の金融子会社をニューヨークに設立する。当社2012事業計画で打ち出した「資本効率の向上」のための施策を推進する役割を担うもので、北米での事業資金の効率化とリスクマネジメントの強化をはかるのが狙い。当社は今後、欧州、アジアなどでも金融子会社を設立する方針で、主要通貨によるグローバルベースでの財務管理体制を構築していく。
米国金融子会社の社名はMHIキャピタル・アメリカ(MHI Capital America,Inc.)(仮称)。資本金は4億ドル。現在、米国三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries America,Inc.:MHIA)が行っているグループ各社のキャッシュマネジメントや一括資金調達、さらには金融情報の収集などを手掛けていく。
当社は昨年来、財務体質の強化と資金の効率化を目標にグローバル資金の一括管理体制の構築に取り組み、その第一歩として、これまでにMHIAなどの地域統括会社を幹事会社として、米国、中国、欧州において国内と同様のキャッシュマネジメントを展開してきた。この結果、米国での有利子負債の圧縮や、中国での金融引き締め状況下での円滑な資金供給などを実現してきたが、今後、グローバル財務管理体制をさらに本格的に推進していくためには、地域統括会社に代わる金融専業会社の設立が必要となっていた。
当社は今後、各地域に設立する方針の金融子会社を有機的に連携させ、事業のグローバル展開の加速に対応するための財務面での多様な支援を実現する体制を構築していく。
以上