Article Detail
日本チェーンストア協会、10月の販売概況を発表
平成22年10月度・チェーンストア販売概況
★全体の概況
平成22年10月度は、気温は全国的に中旬までは高く下旬に低下した。生活者の節約志向が続く中で、食料品は野菜、惣菜を中心に動きは良かったものの、衣料品、住関品の動きが鈍かったこと等から、総販売額の前年同月比(店舗調整後)は0.3%のマイナス(23ヵ月連続)となった。
※会員企業数 62社/店舗数 7,872店
※総販売額 10,090億円(店舗調整前) 97.5%(店舗調整後) 99.7%
<部門別の概況>
・食料品 6,334億円(店舗調整前) 96.9%(店舗調整後) 100.0%
・衣料品 1,091億円(店舗調整前) 97.5%(店舗調整後) 98.6%
・住関品 2,013億円(店舗調整前) 99.0%(店舗調整後) 98.9%
・サービス 38億円(店舗調整前) 94.7%(店舗調整後) 96.4%
・その他 612億円(店舗調整前) 99.4%(店舗調整後) 101.0%
★商品別の動き
<食料品>
●農産品は、野菜は相場高でトマト、レタス、きゅうり、ねぎ、キャベツ、白菜、だいこん、ばれいしょ、玉ねぎは好調。果物はぶどう、梨、りんごは好調だが、バナナ、みかん、柿は不調。
●畜産品は、鶏肉、牛肉こま切れは好調だが、ステーキ・すき焼き用の牛肉は不調。スライスハムの動きは良いがソーセージの動きは鈍かった。
●水産品は、生カツオ、うなぎ、冷凍エビは好調だが、不漁でサンマ、イカは不調。刺身類の動きは良かった。塩鮭、一汐開きは好調だが、魚卵、ちりめん類は不調。
●惣菜は、サラダなどの洋惣菜は好調。温惣菜は焼物、中華、スナックは好調だが、揚物は不調。寿司の動きは良かった。
●その他食品は、乾麺類、飲料、酒類、ラー油、ノンアルコール飲料は好調だが、新米相場安の米、調味料、菓子は不調。日配の洋風デイリーは冷凍食品、アイスクリームは好調だが、デザートは不調。和風デイリーは練物、水物、納豆は不調。パン類の動きは鈍かった。
<衣料品>
気温が中旬まで高く秋冬物の動きが鈍かったが、下旬に低下し売上は好調となった。
●紳士衣料は、ジャケット、ドレスシャツは好調だが、スーツ、フォーマルは不調。
●婦人衣料は、ジャケット、フォーマル、ブラウスシャツは好調だが、セーター、カットソー、スカートは不調。
●その他衣料・洋品は、機能性肌着、パジャマは好調だが、子供衣料は不調。雨傘、レイングッズの動きは良かった。
<住関品>
●日用雑貨品は、調理用品、ステンレスボトル等行楽用品は好調だが、台所用品、食器、ゲームなど玩具、ペーパー類は不調。タバコは前月の駆け込み需要の反動で不調だが、ランドセルの動きは良かった。
●医薬・化粧品は、医薬品、健康食品は好調だが、昨年の新型インフルエンザの影響の反動でマスク、ハンドソープは不調。化粧品はヘアケア、ヘアメイク、メンズは好調だが、フェイスメイク、ボディケアは不調。
●家具・インテリアは、家具はスチールラック、テーブル、組み立てボックス、ベッドルーム家具は好調だが、季節家具、収納用品は不調。寝具・寝装品は下旬の気温低下により布団を中心に好調。インテリアはカーテンは好調だが、カーペットは不調。
●家電製品は、エアコン、薄型テレビは好調だが、冷蔵庫、洗濯機、空気清浄機は不調。
●その他商品は、自転車、スポーツウェアは好調だが、スポーツ用品、スポーツシューズの動きは鈍かった。
<サービス・その他>
旅行関連やチケット販売などサービス関連の売上高の総販売額に占める割合は0.4%であった。
また、食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は6.1%であった。
※「チェーンストア販売統計(月報) 平成22年10月度速報」は、添付の関連資料を参照