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アクサ生命、運用収益の一部を寄付する社会的責任ファンド「CR Fixed Income Fund」を設立
アクサ生命、「CR Fixed Income Fund」を設立
資産運用収益の一部を寄付金として拠出する先駆的な社会的責任ファンド
〜「少子高齢化」を支援テーマに〜
アクサ生命保険株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長兼CEO:ジャン=ルイ・ローラン・ジョシ)は、2012年5月1日、コーポレート・レスポンシビリティ(CR:企業の社会的責任)の取り組みの一環として「CR Fixed
Income Fund」を設立しました。
「CR Fixed Income Fund」は、AXAがグローバルに培った機関投資家としての資産運用ノウハウを活用し、運用収益の一部を寄付金として拠出する社会的責任ファンドです。資産運用の一環としてファンドを組成し、当該ファンドから寄付金を拠出するスキームは、生命保険業界では初の取組み(*1)となります。
このファンドから拠出された寄付金を活用し、アクサ生命は社会的課題である「少子高齢化」をテーマとして、この課題に取り組んでいるNGOの活動や研究者に対する長期的な支援を行ってまいります。
主な特徴は次のとおりです。
■資産運用ノウハウを活用し、ファンドから継続的に寄付金を拠出する先駆的なスキーム
・一般勘定資産の一定割合を、日本国債をベンチマークとしてALM(資産・負債の総合管理)に基づいて投資。これにクレジット投資を併用することによって、継続的に超過収益を確保
・アクサ生命は、運用資産の一定割合(3bp(*2))を寄付金として拠出。ベンチマークに対して超過収益が実現した場合はその10%を追加拠出(最大7bp)
・運用関連会社(運用会社:AllianceBernstein L.P.、アドミニストレーター:State Street Fund Services(Ireland) Limited、カストディアン:State Street Custodial Services (Ireland) Limited)は、このファンドの社会的意義に賛同し、報酬から合計2bpを寄付
・初期投資額は200億円、投資期間は10年間。長期的な視点で寄付金を拠出することが可能
■第三者委員会が寄付金の透明性を確保
寄付金の透明性を確保し、効果的な支援を行うために第三者委員会である「CR アクションアドバイザリー委員会」を設置
・同委員会は、1)寄付の基本方針策定、2)ファンドから拠出された寄付金の支援先および寄付金額の決定、3)寄付実施後の効果のモニタリングを実行
・アクサ生命および運用関連会社が委員会メンバーとして参画するとともに、有識者として社会的責任投資分野の専門家(足達英一郎氏、株式会社日本総合研究所 理事 ESG リサーチセンター長)を招聘
■「少子高齢化」を支援テーマに、寄付金の効果を最大化
2012年5月17日に開催された「第1回CR アクションアドバイザリー委員会」において、以下の理由により、「少子高齢化」を支援テーマとすることを決議(*3)
・持続可能な社会を構築する上で欠かすことができない社会的に重要な課題であること
・投資家であるアクサ生命の事業(保険業)と関連の深いテーマであること
・AXAがグループとして推進しているCR戦略の基幹テーマ「調査・教育(啓蒙)活動による社会的リスクの軽減」に関連が深いこと
アクサ生命の代表執行役社長兼CEO:ジャン=ルイ・ローラン・ジョシは、次のようにコメントしています。「CR Fixed Income Fundは、AXAがグローバルに培った資産運用ノウハウを活用した革新的な寄付スキームであり、こうしたファンドを設立できたことを嬉しく思う。AXAは本業のビジネスにCRの視点を組み込み、企業文化の一部として浸透させていくことによって、地域社会、お客さま、社員、株主、環境、サプライヤーといった主要なステークホルダーに対して責任ある企業としての役割を果たすことを目指している。私たちは、このファンドをこうした戦略に基づいて着想した。アクサ生命は今後も、AXAグループの一員として、本業である保険と資産運用を通じて持続可能な社会の構築に貢献し、企業としての社会的責任を果たしていく。」
*1 当社調べ
*2 ベーシスポイント(0.01%)
*3 寄付先は「第2回CRアクションアドバイザリー委員会」において決議されます。
※「CR Fixed Income Fund」のスキームなどは、添付の関連資料「参考資料」を参照