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カカクコム、夏の液晶テレビ商戦調査結果を発表
価格.comトレンドニュース
再び高付加価値で勝機を見い出せるか? 2012年夏の液晶テレビ商戦
〜大型液晶のシャープ、4倍速技術のソニー。主力モデル未発表の東芝〜
カカクコムより、月間約3,500万人が利用する購買支援サイト『価格.com』に蓄積される、アクセスデータや価格情報などを集計・分析したレポートをお届けします。
今回は、「地デジ完全移行化」を境に販売不振が報じられている液晶テレビのこの夏の動向について、『価格.com』のデータをもとに各社の状況をレポートします。
■ようやく下げ止まった?「液晶テレビ」カテゴリへのアクセス状況
2011年7月の「地デジ完全移行化」(東北3県を除く)を境に、液晶テレビの販売不振が続いている。価格.comでも、今から1年半ほど前の2010年11月をピークに「液晶テレビ」カテゴリのアクセス数は頭打ちとなっており、さらに2011年7月を境に大幅な減少に転じている(図1)。
ちなみに、上術の2010年11月末には「家電エコポイント制度」の実質半減に対する駆け込み需要があり、価格.comのデータによれば、この時点で多くの消費者が液晶テレビを購入していた。実際には「地デジ完全移行化」の半年以上も前に、液晶テレビの販売はすでにピークアウトしていたと言っていいだろう。
【図1 液晶テレビカテゴリのアクセス推移】
※添付の関連資料「参考資料」を参照
その後、価格.comの「液晶テレビ」カテゴリのアクセス数も長期的な凋落傾向を示していたが、どうやらその流れもこのあたりで底を打ちそうだ。
図2は、この3か月における「液晶テレビ」カテゴリのアクセス数推移を示したものだが、それまで減少一辺倒だったアクセス数が2012年4月より横ばいに転じているのが見て取れる。今後この流れが再び上昇に転ずるかどうかは予断を許さないところだが、この5〜6月には、各メーカーから主力モデルが発売されることもあり、話題は豊富だ。また、今年7〜8月にロンドン五輪が開催されることも、テレビの買い換えには追い風となる。ここ1〜2年で液晶テレビを新調したという人はともかく、すでに10年近く前に液晶テレビやプラズマテレビを購入したという人にとっては、そろそろデジタルからデジタルへのテレビの買い換え時期が来ている。こうした通常のテレビ買い換え需要サイクルを考えれば、このあたりで液晶テレビ需要の減少に下げ止まりが生じたとしても、何ら不思議はないだろう。
【図2 液晶テレビカテゴリのアクセス推移】
※添付の関連資料「参考資料」を参照
ちなみに、図3は、価格.comの「液晶テレビ」カテゴリのアクセスにおけるメーカーシェアである。価格.com上では、以前は東芝が圧倒的な支持を得てNo.1の座を長く維持してきたが、直近では2位、3位グループのシャープ、ソニーとの差が徐々に縮まってきている。さらに、4位につけるパナソニックもシェアを上げてきており、東芝の優位性はいまだ続いているものの、これらのメーカーによる差はほとんどなくなってきていると言っていい状態だ。
【図3 液晶テレビのメーカーシェア推移】
※添付の関連資料「参考資料」を参照
※以下、リリース詳細は添付の関連資料を参照
【『価格.com』サイトデータ】(2012年4月末現在)
月間利用者数3,395万人、月間ページビュー8億7,658万PV、累計クチコミ件数約1,500万件。