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フィリップス、「お口の老化と歯間ケアに関する調査」結果を発表
お口の老化と歯間ケアに関する調査
20〜30代の約半数が“お口の老化”進行中、ついに口内も高齢化に!?
“お口の老化”が進行している人ほど、歯間ケアがおろそかになりがち
株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:ダニー・リスバーグ、以下 フィリップス)は、全国の20〜60代の男女計1,030人を対象に、歯科医監修(*1)による“お口の老化チェックリスト(*2)”を用いた「お口の老化と歯間ケアに関する調査」を実施しました。
この調査を通じて、20代、30代の半数近くは、お口の老化が進行している口腔状態であり、若年層からすでに口の高齢化が始まっている現状が明らかになりました。また、お口の老化が進んでいる人ほど、歯間ケアがおろそかだったり、偏った食生活をしていることがわかりました(*3)。
なお、“お口の老化チェックリスト”では、歯周病のリスクの低い順に、口内健康、口内老化注意報、口内老化警報、お口の末期症状、口内崩壊として、チェック数に応じて5段階で口腔状態を分類しています(*4)。
*1 宝田歯科医院 宝田恭子先生監修
*2 フィリップス作成(2012年)
*3 チェックリスト及び当リリースで示す“お口の老化”とは、実際の口腔年齢を測るものではなく、歯周病菌が増加しやすい環境によって歯周病が悪化する可能性がある口腔状態を指し、歯周病が進行するリスクの度合いを表すものです。
*4 “お口の老化チェックリスト”の詳細につきましては、別紙をご参照ください。
<調査結果>
[20〜30代に顕著な「お口の老化警報」。20代が最も深刻な口腔状態に!]
20〜60代の男女1,030人にチェックリストを実施してもらったところ、歯肉炎が進行してお口の老化が始まっている可能性の高い「口内老化注意報(56.9%)」に該当する人が最も多く、次いで、初期の歯周病でお口の老化が進行している「口内老化警報(38.6%)」、歯周病が進行している「お口の末期症状(4.2%)」という結果になりました。【図[1]】
世代別では、口腔状態がより深刻な、口内老化警報、お口の末期症状、口内崩壊のいずれかに該当する人が最も多かったのは「20代(48.6%)」と「30代(48.1%)」で、「40代(44.2%)」、「50代(43.7%)」、「60代(31.1%)」と年代が高くなるほど該当者数が少ない傾向にありました。
この結果から、若年層ほどお口の老化が進行し、深刻な口腔状態にあることが明らかになりました。【図[2]】
[口に悩みのある人は約7割/悩みのトップは「食べ物が詰まりやすい」]
「あなたは口腔内のことでなんらかの悩みがありますか。」との問いには、全体の7割近くの人が「ある(67.3%)」と回答しました。口の悩みで最も多かったのは「食べ物などが詰まりやすい(55.4%)」で、歯と歯の間に何らかの問題を抱えている人が半数以上いることがわかりました。さらに、その他の自由回答では「歯の寿命(60代女性)」、「歯ぐきが下がってきた(50代女性)」など、お口の老化に関する悩みをあげる人も見られました。【図[3]、[4]】
[毎日の歯間ケア、面倒と7割近くが実現できず/おろそかケアで進む“お口の老化”]
デンタルフロスや歯間ブラシ、糸ようじ、電動口腔洗浄器などを使った歯間ケアを、日常どのぐらいの頻度で行っているかを尋ねてみると、「ほとんど/または全くしていない(44.5%)」が半数近くに上り、1日1回未満も7割近く(69.8%)と、多くの人が毎日の歯間ケアを実現できていないことがわかりました。歯間ケアをしない理由としては「面倒くさいから(59.2%)」、「手間がかかる(49.6%)」が多く、歯間ケアに対するわずらわしさが心理的ハードルとなり、ケアがおろそかになっていることがわかります。【図[5]、[6]】
また、お口の老化が進行している人ほど歯間ケアをしていない割合が高い傾向にあり(「口内老化警報(53.0%)」、「お口の末期症状(65.1%)」、「口内崩壊(66.7%)」)、歯間ケアとお口の老化は密接に関係していることがうかがえます。【図[7]】
[「歯間ケアはとても重要です!」(宝田歯科医院 宝田恭子先生コメント)]
歯周病や虫歯は、歯ブラシがうまくあたらない歯と歯の間から発症する傾向が強く、ブラシがあたらない箇所は2日で50%もの食べカスが歯垢のもとになるほどです。また、「フードインパクション」と言って、歯と歯の間に取りきれなかった食べカスがどんどん押し込まれていき、そこから炎症が起きて歯周病などに発展するケースもあります。歯と歯の間こそ、最も気にかけてケアをすべきところなのです。
[食生活の乱れはお口の乱れ!?甘いもの好きは要注意!]
お口の老化状態と言える「口内老化警報」、「お口の末期症状」、「口内崩壊」の人に食生活の傾向を聞いたところ、「甘いものが好き(73.8%)」、「外食しがち(52.1%)」「インスタント食品やファストフードをよく食べる(49.4%)」が上位にあがりました。歯周病の原因菌である歯垢(プラーク)は糖分をエサに増殖するため、甘いものを多く摂取する食生活は歯周病へのリスクを高めます。偏った食生活は、お口の老化を進行させる可能性があると言えます。【図[8]】
【番外編】
今回の調査では、審美的に老化を避けたいと思う顔のパーツについても質問しました。その結果、「歯が抜ける、黄ばみなどの変色(63.0%)」が最も高く、「目のしわ、たるみ、くぼみ(61.9%)」や「ほうれい線(52.1%)」よりも気にされていることがわかりました。これからのアンチエイジング対策には、シミやしわ、たるみなどへのスキンケアだけでなく、歯のアンチエイジングケアも主流になっていくかもしれません。【図[9]】
※図表・調査概要などは、添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照