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富士経済、29カテゴリー400品目の加工食品の国内市場の調査結果を発表

2012-05-22

29カテゴリー400品目の加工食品の国内市場
―2011年の加工食品市場を総括分析―


―2011年見込―
 ◆国内加工食品市場は前年比0.4%減の21兆4,391億円
 ◆伸び率ランキング 第1位はマッコリ、2位は韓国メニュー専用合わせ調味食品



 総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 阿部 界 03−3664−5811)は、2011年8月から2012年2月までに6回に分けて行った29カテゴリー400品目の加工食品の国内市場の調査結果を総括分析した。その結果を報告書「2012年 食品マーケティング便覧 総括編」にまとめた。
 この報告書では、加工食品29カテゴリー400品目の市場調査結果の総括分析に加え、2011年の業界動向、注目トピックス、有力企業30社のマーケティング分析などを行った。


<調査結果の概要>

 国内加工食品市場(29カテゴリー400品目)

 2010年:21兆5,267億円
 2011年見込:21兆4,391億円
 前年比:99.6%

 2011年見込の加工食品市場は、前年比0.4%減の21兆4,391億円である。2010年は猛暑などから清涼飲料、フローズンデザート市場が拡大し3年ぶりのプラスとなったが、2011年は再び縮小に転じる。
 全29カテゴリーの内、2011年見込で前年比プラスとなるのは8カテゴリーである。その中で最も高い伸びを示したのが、東日本大震災以降の備蓄需要を獲得した米飯類である。この他、めん類、その他ステープルなども同様の理由により伸びを示した。

□2011年見込 品目別伸び率ランキング□

 ※表資料は、添付の関連資料「参考資料」を参照

 2011年見込の品目別伸び率ランキングは、1位がマッコリ、2位が韓国メニュー専用合せ調味食品と、"韓流メニュー"が1位2位を独占する結果となった。各社、韓国食品ブームに乗り注力度を高めており、今後も好調に推移すると見られる。

 5位のセット食品は日清食品「カップヌードルごはん」の発売、10位のハチミツ飲料はサントリー食品インターナショナル「はちみつレモン」の復活により市場が拡大した。6位のビアテイスト飲料、7位の水割り洋酒・ハイボールは、2010年の伸びは前年比2倍だったが、2011年は市場拡大も落ち着いている。
 震災により市場拡大が見られたのは、8位の国産ミネラルウォーター類で、日常生活水や防災用として買い置き需要が高まった。

□2012年予測 品目別伸び率ランキング□

 ※表資料は、添付の関連資料「参考資料」を参照

 2012年予測の品目別伸び率ランキングでは、果汁入炭酸飲料、ジュレタイプ調味料、めかぶの躍進が期待される。1位の果汁入炭酸飲料はサントリー食品インターナショナルの新ブランド「オランジーナ」の発売で市場拡大が予測される。
 4位の輸入ビール類と5位のハチミツ飲料は2011年に続き同程度の拡大が予測される。2011年見込の品目別伸び率ランキングで上位5位に入るマッコリ、洋風メニュー専用合せ調味食品、韓国メニュー専用合せ調味食品は、6位以下へ順位が下がるものの、引き続き市場拡大が続くと予測される。
 8位のめかぶは2011年に震災により主要企業や工場が営業停止などに見舞われ、市場が大きく縮小したが、2012年以降は回復に向かうことで、市場拡大が予測される。

【めん類温度帯別市場】

 ※表資料は、添付の関連資料「参考資料」を参照

 めん類のカテゴリーの内、小麦原料のめん製品を温度帯別(ドライ、チルド、冷凍)に分析した。ドライのめん類は、スナックめん(カップ入りインスタントめん)、即席めん(袋入りインスタントめん)、乾めん、国産パスタ、輸入パスタの5品目、チルドは、チルドそば・うどん、チルド中華めん、チルドパスタの3品目、冷凍は、冷凍そば、冷凍うどん、冷凍中華めん、冷凍パスタの4品目を対象としている。
 市場は既に成熟した市場であり、1.1兆円程度で安定的に推移している。2011年は備蓄需要の高まりによって市場が拡大するが、主原料となる小麦粉の価格上昇に伴い今後めん類の商品価格値上げの可能性があり、消費が冷え込み、市場縮小が懸念される。PB商品の台頭や価格競争が激しく、メーカーは厳しい状況が続く一方で、ロングセラー商品も多く、それらを有するメーカーは底堅い需要を確保していることから、既存ブランドに注力する動きが強まっている。
 温度帯別には、ドライは保存食として注目されたことから備蓄需要を取り込み拡大、即席めんは備蓄需要だけでなく、東洋水産「マルちゃん正麺」をはじめとして各社の新商品投入が重なったことで市場が活性化しており、8年ぶりのプラスとなる。
 チルドめんは、一時的ながら特売と安売りが抑制されたことや、内食需要の高まりによって横ばいを維持する。
 冷凍めんは、業務用は苦戦しているものの、簡便性や保存性が支持された市販用の市場が拡大しており、特に冷凍中華めんが伸びている。


<調査対象> 報告書「2012年 食品マーケティング便覧」No.1〜6収載の29カテゴリー400品目

 No.1(58品目):菓子32品目、スナック菓子9品目、スープ類12品目、育児用食品3品目、ペットフード2品目

 No.2(65品目):冷凍調理済食品12品目、チルド調理済食品6品目、その他調理済食品6品目、フライ類11品目、アルコール飲料30品目

 No.3(63品目):チルドデザート13品目、フローズンデザート7品目、ドライデザート6品目、米飯類10品目、めん類15品目、その他ステープル12品目

 No.4(73品目):調味料49品目、調味食品24品目

 No.5(70品目):農産加工品25品目、畜産加工品12品目、水産加工品18品目、乳油製品15品目

 No.6(71品目):果実飲料11品目、炭酸飲料8品目、乳性飲料10品目、嗜好飲料12品目、健康飲料9品目、その他飲料5品目、嗜好品16品目


<調査方法>
 富士経済専門調査員による調査対象企業及び関連企業・団体等へのヒアリング及び関連文献、社内データベースを併用


<調査期間>
 2012年1月〜3月


以上


 資料タイトル:「2012年 食品マーケティング便覧 総括編」
 体裁:A4判 276頁
 価格:100,000円(税込み105,000円)
 調査・編集:富士経済 東京マーケティング本部 第一事業部
         TEL:03−3664−5821 FAX:03−3661−9514
 発行所:株式会社 富士経済
       〒103−0001東京都中央区日本橋小伝馬町2−5 F・Kビル
       TEL03−3664−5811(代) FAX 03−3661−0165 e−mail:info@fuji-keizai.co.jp
       この情報はホームページでもご覧いただけます。
       URL:http://www.group.fuji-keizai.co.jp/ https://www.fuji-keizai.co.jp/


※「調査報告書 目次」は、添付の関連資料を参照

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