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インテック、遠隔地にバックアップできるファイルストレージ「EXAGE/Storage」など提供
スケールアウト型クラウドソフトウエア『EXAGE(R)(エクセージ)』がさらに充実
遠隔地へのバックアップも可能なファイルストレージEXAGE/Storage,
データの一貫性を確保するトランザクション処理可能なNoSQLEXAGE/KVSの2製品を提供開始
ITホールディングスグループの株式会社インテック(本社:富山市、代表取締役社長:金岡克己、以下インテック)は、独自に研究開発を行ったPaaS(Platform as a Service)ソフトウエア『EXAGE(R)(エクセージ)』の新機能として、
>バックアップ機能を拡充し災害時対応に利用可能なファイルストレージEXAGE/Storage(エクセージ ストレージ)
>データの一貫性を確保するトランザクション処理可能なNoSQLEXAGE/KVS(エクセージ ケイブイエス)
の提供を開始いたします。
IAサーバによる汎用機器で構築できるスケールアウト型ディザスタリカバリ(DR)と、大量のエントリが可能でかつデータの一貫性を確保するトランザクション処理可能なKVS、という2つのクラウドテクノロジーで、ビッグデータの活用を支援します。
■EXAGE/Storage
EXAGE/Storageは、汎用IAサーバにインストールするソフトウエアで、搭載するサーバ台数を増やすことで、読み書きの性能(スループットや入出力時間)と格納容量を無限に拡張できるスケールアウト型のファイルストレージ(ソフトウエアNAS)です。従来のバージョンの特徴に加え、以下の新機能が追加になりました。
1)ディザスタリカバリ(DR)機能
2つのEXAGE/Storageをそれぞれプライマリーとバックアップとして定義し、プライマリーからバックアップへの差分バックアップを行います。WEB管理画面から対象フォルダー、同期スケジュールなどの設定が可能です。またWAN構成を考慮した転送速度設定も可能です。
*EXAGE/Storage DRオプションの概要図は添付の関連資料を参照
2)Active Directory連携機能
企業内でお使いのActive Directoryと連携した認証およびアクセス権の付与が可能となりました。
3)高速RESTインターフェースの提供
これまでのNFS,CIFS,iSCSIインターフェースに加え、HTTPプロトコルによるファイル操作を可能にしました。これにより10Gbpsクラスの高速なオブジェクトストレージが実現できます。
■EXAGE/Storageの適用例
例1)災害に備えた遠隔地バックアップが必要なケース
従来のストレージソリューションが提供するディザスタリカバリ(DR)では、DR用の特別な機器や専用ソフトウエアが必要でした。
EXAGEのDRは汎用のIAサーバを用いて構築し特殊ハードウエアは必要ありません。他のコントロールソフトウエアも必要なく、EXAGE / Storageをプライマリーとバックアップの双方にインストールするだけで、遠隔地へのバックアップを安価に実現します。
例2)Active Directoryを導入されている企業での統合ファイルサーバとして
企業内で広く用いられているアカウント認証のActive Directoryを活かし、その認証情報を用いてEXAGE/Storage内にアクセス権を付与したディレクトリ、ファイルを格納することができます。全社を対象とした大規模ファイルサーバとしてご利用いただけます。
例3)科学技術計算やHigh Performance Computing(HPC)分野でのデータ格納として
HTTPプロトコルによるファイル操作を実現したことで、従来のファイルシステムでの読み書きでは入出力速度が追いつかなかったような高速書込み/読出し処理(弊社のサンプル検証では1ユーザに対して約9Gbps超のスループット)が可能になりました。
たとえば膨大な実験結果を一挙に格納しなければならない科学技術計算での保管や、多数のノードが同時に処理をすることで高スループットが必要になるHPC分野でのデータ格納などで効果を発揮します。
■EXAGE/KVS
Key Value Store(KVS)は非構造なデータを高速に入出力する用途で効果を発揮し、主に大規模なバッチ処理などでの新しい処理手法として注目されています。
EXAGE/KVSは、大量エントリが扱えるMapを無制限に作成可能なJavaアプリケーション用のKBVソリューションです。他のKVS製品に比べ、リアルタイム処理への適用に優れ、かつデータの可用性と一貫性が保証できるKVSです。その特徴は以下のとおりです。
1)件数制限の無いMap(Huge Map)を、無制限に登録できます。
2)エントリ数が小規模でかつ、ミリ秒単位での高速レスポンスを実現するMap(Tiny Map)を、無制限に登録できます。
3)Huge Map、Tiny Mapのいずれにもトランザクション処理(commit:結果反映、またはrollback:状態破棄)を提供します。
*EXAGE/KVSの特徴は添付の関連資料を参照
■EXAGE/KVSの適用例
EXAGE/KVSは高速かつランダムアクセス性能に優れたスケールアウト型KVSであるという特長から、特に大量のリアルタイム処理を得意としています。従来の構造化データの処理にとどまらず、さまざまな履歴情報、時々刻々と発生する市場データ、センサーデータなど、百万、千万といった非構造化データを扱う大規模なリアルタイム処理への適用が可能です。
■料金について
EXAGE/Storage,EXAGE/KVSともに稼働するサーバ台数に比例するライセンス料金体系です。
■評価使用
評価使用を無償で承ります。IAサーバとスイッチをご用意いただくことで使用可能です。詳細についてはお問い合わせ先へご連絡ください。
■EXAGE(エクセージ)とは
EXAGEはインテックが独自に研究を続け自社開発を行った国産開発のPaaS(Platform as a Service)ソフトウエア技術です。
EXAGEの第1弾としては、2010年12月にIAサーバとスイッチを用いてスケールアウトストレージを実現するリアルクラウド(※1)ソフトウエアEXAGE / Storage 2.0を発表いたしました。
EXAGEは汎用のIAサーバにインストールすることで、ファイルストレージ・KVS(Key Value Store)・高速ログ書込みを実現します。そして利用するIAサーバ台数を増加させることで、性能と容量がともにスケールアウト可能です。
大容量格納、大きなサイズのデータ、急激に増える同時アクセス、継続して送られる大量のログデータ、ハード故障時の迅速な対応など、これまでのITソリューションでは上限や制限を抱えていた課題に、EXAGEがスケールアウトと分散処理の先進技術でお応えしていきます。
*ロゴは添付の関連資料を参照
※1:リアルクラウドとは
インテック先端技術研究所では、コンピュータリソースを増やすことで「膨大な計算資源や格納容量」と「ひとつの処理能力や論理空間」として利用できるスケールアウト技術をリアルクラウドと呼んでいます。
以上
・EXAGEは、株式会社インテックの登録商標です。
・Active Directoryは、米国Microsoft Corporationの米国、日本およびその他の国における商標または登録商標です。
・Javaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
・本文中で一部、TMや(R)などの記号は使用しておりません。
・その他、各会社名、各製品名は各社の商標または登録商標です。
■ITホールディングスグループについて
ITホールディングスグループは、さまざまなお客さまをITで支援するITエキスパート集団です。
進化し続ける企業グループとして、グループ各社の個性を活かし総合力で応えます。