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IRジャパン、超小型μIPMパワー・モジュール・シリーズ6品種をサンプル出荷開始
インターナショナル・レクティファイアー
家電製品や軽工業機器向けμIPM(TM)パワー・モジュール・シリーズ6品種をサンプル出荷開始
〜 実装面積を最大60%削減、高性能でコスト効率の高いモーター制御のソリューション 〜
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区)は16日、高度に統合化され、超小型で特許出願中のμIPM(TM)パワー・モジュール・シリーズ6品種のサンプル出荷を開始しました。用途は、冷却用コンプレッサ駆動、暖房や水循環用のポンプ、エアコンのファン、食器洗い機、およびオートメーション・システムなど高効率の家電製品や軽工業機器などです。革新的なパッケージのソリューションを利用することで、μIPMシリーズは、デバイス・サイズの新しいベンチマークを提供し、既存の3相モーター制御用パワーICに比べて、実装面積を最大60%小さくできます。
※製品画像は添付の関連資料を参照
μIPMシリーズは、大きさが12mm×12mm×0.9mmの超小型なPQFNパッケージに収められ、完全に統合化された表面実装の3相モーター制御回路のソリューションのシリーズです。この市場に対して、IR社によって開拓されたこの新しいアプローチは、モジュールから放熱するためにプリント回路基板の銅トレースを利用し、より小さなパッケージ形状によるコスト削減を可能とし、外付けヒートシンク(冷却器)が不要です。標準パッケージのQFN技術を使うことによって、スルーホールの第2経路のアセンブリを省いて組み立てを簡素化し、従来のデュアル・イン・ライン・モジュールのソリューションと比べて、熱特性を改善しています。
IR社のμIPMシリーズは、ピン配置とパッケージ・サイズが共通なのでスケーラブルなパワー・ソリューションを提供します。可変周波数駆動のために特に最適化された最も丈夫で高効率な高耐圧FredFET(*1) MOSFETスイッチと、IR社の最も先進的な高耐圧駆動ICを搭載しています。今回のμIPMシリーズは、直流定格電流が2A〜4A、耐圧が250Vまたは500Vの製品をそろえています。
μIPMシリーズの1万個購入時の単価は1.59米ドルから2.99米ドルの範囲の予定です(米国での参考価格)。欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。データシートはIRジャパンのホームページ(http://www.irf-japan.com)からも入手できます。
【表 12mm×12mm×0.9mmと超小型 PQFNパッケージに収めたパワー・モジュールμIPMシリーズ6品種の概要】
※添付の関連資料「添付資料」を参照
<用語説明>
*1)FredFET:パワーMOSFETとファストリカバリ・ダイオード(FRED)を集積したデバイスです。MOSFETと逆向きにダイオードが並列接続されています。FREDは、逆回復特性が通常のダイオードよりも高速なダイオードです。ダイオードは順方向(アノードからカソード)に電流が流れ、逆方向には流れないとされています。実際には、順方向電流が流れている状態で急に逆方向の電圧をかけると一瞬、逆方向に電流が流れてしまいます。この逆方向に流れる電流が止まるまでの時間を逆回復時間と言います。
<インターナショナル・レクティファイアー(IR(R))社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源のシステムや部品は、コンピュータの性能向上や、世界で最も電力消費の大きいモーターの省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。ホームページはhttp://www.irf.comです。
<商標に関する注意>
IR(R)、μIPM(TM)はInternational Rectifier Corporationの登録商標または商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。