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デンソー、製品幅11mmまで薄巾化した新型コンデンサーを開発

2012-05-18

デンソー、新型コンデンサーを開発
〜従来比30%の小型化を達成〜



 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:加藤 宣明)は、従来のコンデンサーを全面改良し、従来よりも大幅な小型化を達成した新型コンデンサー、Global Inner−fin Condenser(グローバル・インナーフィン・コンデンサー、以下、GIC)を開発しました。GICは、従来16mmだった製品幅を、性能・品質を維持しつつ、11mmまで薄巾化し、その結果、従来品に対して30%の小型化を達成しました。

 コンデンサーとは、車両前方のエンジンルーム内に配置され、冷凍サイクルにおいて、コンプレッサーから送られてきた高温・高圧のガス状冷媒を外気により冷却し、液化するための熱交換器です。
 従って、コンデンサーに求められる機能は、冷媒の熱を効率的に放熱することであり、それは構成部品であるチューブとフィンの性能により決定されます。また、近年、エンジンルーム内の設計自由度向上のため、コンデンサー自体の小型化のニーズも高まってきています。

 今回、GICでは小型化を実現しつつ、性能を維持するため、チューブおよびフィンに高性能化技術を導入しています。
 まずチューブは、内部を流れる冷媒の熱をチューブに取付けられたフィンへ効率的に伝えるため、チューブ内部のインナーフィンを高密度化し、伝熱面積を20%拡大しています。一方、新たな加工技術の開発により、従来のチューブと同等の速度で量産することで、生産性も維持しています。
 また、フィンについても、ルーバーと呼ばれる放熱を促進するための形状をより微細化したことで、単位面積あたりのルーバー枚数を30%増やし、従来品に対して放熱性能を向上させました。

 さらに、本製品は、海外現地調達性、および、環境規制強化への適応性も考慮した製品となっています。
 使用する材料は、世界各地での調達のしやすさを考慮しながら、従来よりも生産性の優れたものをメーカーと共同開発することに成功しました。
 また、今回開発したインナーフィンチューブは、薄巾でありながらも、冷媒が流れるチューブ内部の容積を従来と比べ25%の拡大を実現し、チューブを流れる冷媒量が増加した場合でも、従来品に対して、消費動力の低減が可能となり、環境への配慮から現在検討されている新たな冷媒への適応性も向上させています。

 今回開発した、GICは、本年5月にトヨタ自動車株式会社から発表されたカローラに搭載されており、今後も幅広い車種への展開を図っていくとともに、デンソーはこれからもクルマの快適性能と環境性能との両立に向けた技術の開発を通じ、先進的クルマ社会創造に貢献していきたいと考えています。


【製品外観/製品の薄幅化】

 *添付の関連資料「添付資料」を参照



以上


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