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富士経済、水資源関連ビジネス市場の調査結果を発表
水資源関連ビジネス市場の調査を実施
―2015年世界市場予測―
◆環境規制強化で需要が拡大する「装置/プラント」 6,347億円(11年比86%増)
◆低価格化により需要喚起が進む「水処理膜」 1,988億円(11年比30%増)
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 阿部 界)は、水資源の持続可能な利用に必要な水処理膜/薬品などの部材(12品目)や水・汚泥処理装置/プラント(10品目)、水処理の維持・管理等のサービス(5品目)に焦点をあて、それぞれの市場や参入企業の動向、水資源をめぐる各国の状況などについて調査を実施した。なお、市場は国内市場+日系メーカーの海外実績を基本とし、一部品目は世界市場又は国内市場とした。
その結果を報告書「2012年版 水資源関連市場の現状と将来展望」にまとめた。
<調査結果の概要>
人口増加、工業化によって水の需要が増す一方、水質汚染や水源の枯渇などにより利用可能な水の量は限られつつある。世界的にも水資源の確保は重要な国策として位置づけられ、各国で水処理技術の研究支援や官民連携が強化されている。水資源関連ビジネスは大きな市場を形成しており、それに参画する企業も増加している。
水資源関連ビジネスのプレイヤーとしては先行する欧州水メジャー、米国大手、日系企業だけでなく、アジアの企業が政府のバックアップや自国の市場成長をばねに台頭し、新興国の水処理市場の開拓に乗り出している。また、新興国でもローカル企業が価格力や地場でのネットワークを武器に存在感を強めている。
◆水処理関連部材・装置の世界市場(対象12品目)◆
〔水処理膜(4品目(※1))〕
2011年:1,534億円
前年比:103.5%
2015年予測:1,988億円
2011年比:129.6%
〔その他水処理部材(2品目(※2))〕
2011年:978億円
前年比:107.9%
2015年予測:1,118億円
2011年比:114.3%
〔装置/プラント(6品目(※3))〕
2011年:3,410億円
前年比:75.6%
2015年予測:6,347億円
2011年比:186.1%
*表形式の「水処理関連部材・装置の世界市場」は添付の関連資料「添付資料」を参照
※1:精密ろ過膜/限外ろ過膜(MF膜/UF膜)、逆浸透膜/ナノろ過膜(RO膜/NF膜)、MBR用膜ユニット、正浸透膜(FO膜)
※2:イオン交換樹脂、EDIモジュール
※3:純水製造装置、超純水製造装置、オゾン発生装置(オゾナイザ)、海水淡水化装置/プラント、廃水再利用装置/プラント、バラスト水管理システム
2008年後半以降、世界的な景気後退により水資源関連ビジネス市場は低迷した。2009年から2011年にかけては成長著しい中国市場が全体を牽引し、その間多くの企業が中国市場へ参入した。水処理需要は人口規模や都市化、工業化の進展具合に応じて見込まれることから、成長性の高い新興地域が注目されており、中国だけでなくこれらの新興地域においても市場開拓が進んでいる。日系企業は近隣の東南アジアや中東を、欧米系企業は中東や南米などを有望市場として活躍の場を広げている。
*以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照
【調査報告書 目次】
*添付の関連資料を参照