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IRジャパン、電力密度が高いPQFNパッケージ採用のパワーMOSFETを8品種発売
インターナショナル・レクティファイアー
電力密度が高いPQFNパッケージを採用したパワーMOSFETを8品種発売
〜 耐圧は25Vと30Vの2種、POL(負荷点)コンバータ向け 〜
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区)は24日、耐圧が25Vまたは30VのHEXFET(R)パワーMOSFETシリーズを8品種を発売しました。
※製品画像は添付の関連資料を参照
面積3mm×3mmの小型PQFNパッケージに搭載した製品が3品種、面積5mm×6mmのPQFNパッケージに搭載した製品が5品種です。通信/ネットワーク機器、高性能デスクトップ・コンピュータ、ノート・パソコンなどで使うDC−DCコンバータ(*1)向けで、電力密度、信頼性、効率を高めたい用途に最適です。
IR社の新しい3mm×3mmの小型PQFNパッケージは、製造技術を改良した結果、標準的な3mm×3mmのPQFNパッケージに比べて、負荷への出力電流を最大60%高めることができました。パッケージ全体の抵抗を非常に小さくしたので、オン抵抗(内部抵抗)を低減できました。オン抵抗の低減に加えて、熱伝導率を高め、信頼性を改善したので、産業用の品質を満足し、耐湿性レベルはMSL1です。この製造技術は、5mm×6mmのPQFNパッケージにも採用し、標準的な5mm×6mmのPQFNパッケージに比べて、出力電流を高められました。
今回の8品種は、制御(コントロール)用MOSFET向けに、スイッチング損失を低減するためにゲート抵抗を小さくした製品と、同期整流(シンクロナス)用MOSFET向けに、FETKY(R)(モノリシックMOSFETとショットキ・ダイオードを内蔵)構造にし、逆回復時間を短縮して効率の改善とEMI(電磁干渉)雑音特性の改善を図った製品があります。
パッケージの高さは1mm以下で、標準的なピン配置です。既存の表面実装技術が使えます。欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。
1万個購入時の単価は、IRFHM830D の0.43米ドルからの予定です(米国での参考価格)。データシートと画像データはIRジャパンのホームページ(http://www.irf-japan.com)から入手できます。
◆表 電力密度が高いPQFNパッケージに収めたパワーMOSFET(8品種)の概要
※添付の関連資料を参照
<用語説明>
*1)DC−DCコンバータ:直流電圧を直流電圧に変換する回路です。例えば、パソコンやインターネット機器などの内部で基準とする電圧の12Vを、ASIC(特定用途向けIC)やマイクロプロセッサ(MPU)、メモリーなどのICを動作させるためのさまざまな電圧、例えば5V、3.3V、1.7V、1.2Vなどの電圧に変換します。MPUなどの近くに配置して電力を供給するDC−DCコンバータをPOL(負荷点)コンバータと呼びます。DC−DCコンバータの出力回路は一般に、制御(コントロール)用MOSFETと同期整流(シンクロナス)用MOSFETを組み合わせて使います。
<インターナショナル・レクティファイアー(IR(R))社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、デジタルIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端パワー・マネジメント製品は、コンピュータの性能向上や、企業や家庭のさまざまな電気製品の省エネに貢献しています。コンピュータ、省エネ家電、照明器具、自動車、衛星・航空・防衛システムなどの主な製造企業は、次期製品の性能向上のためにIR社のパワー・マネジメント・ソリューションに頼っています。本社は米国のカリフォルニア州エルセグンド。ホームページはhttp://www.irf.comです。
注:IR(R)、HEXFET(R)、FETKY(R)はInternational Rectifier Corporationの登録商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。