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ノバレーゼ、神戸の歴史的洋館を再生した婚礼施設兼レストランを2012年冬に開業

2012-05-15

神戸を代表する築80年の歴史的洋館を再生
旧ジェームス邸を婚礼施設 兼レストランとして運営
三洋電機創業者宅、同社迎賓館を経て2012年冬に開業
丘の上1.3ヘクタールの敷地からは瀬戸内海や淡路島の眺望


 ウエディングプロデュース・レストラン運営の(株)ノバレーゼ(本社:東京都中央区、浅田剛治社長、東証一部、資本金:6億円)は、神戸を代表する歴史的洋館で、三洋電機創業者の自邸であった旧ジェームス邸(神戸市垂水区)を婚礼施設兼レストランとして再生し、2012年冬に「ジェームス邸」として開業します。


■旧ジェームス邸敷地内には披露宴会場やチャペルを新設
 旧ジェームス邸宅は、英国人貿易商であったアーネスト・ウィリアム・ジェームス氏が1934年に建設、戦後に三洋電機の創業者、故井植歳男氏が購入し自邸とした後、同社の迎賓館として多くの賓客をもてなしてきました。
 クリーム色のスペイン風洋館は特徴のある寄せ棟造りの地上2階(塔屋あり/3、4階)、地下1階建で、緑の木々が立ち並び、瀬戸内海を見下ろす小高い丘の上の約1.3ヘクタールの広大な敷地に建ちます。
木々と広々とした芝生の緑に囲まれる洋館の中に入ると、英国風の意匠が凝らされ、大理石の暖炉や高い板張りの壁など重厚な雰囲気に包まれています。 昭和初期の豊かさを今に伝えるスパニッシュ・スタイルの本格的な洋館で、今年2月には神戸市指定有形文化財となるなど、神戸に残る歴史的建造物の中で最も重要な建物の一つです。
 当社は、こうした外観や内観の趣のある歴史的建築美を生かしながら、地上階はレストランや婚礼の待合室として利用し、地下のレンガ積みのバーもそのまま活用します。
 また、建物の東側には着席で最大120人を収容する披露宴会場を、西側には80席のチャペルを新設します。高砂と祭壇越しには瀬戸内海の海が広がります。木材を基調とした披露宴会場と全面ガラス張りのチャペルともに、瀟洒な洋館や緑、瀬戸内海を望む美しい景観に溶け込むような、シンプルでモダンなデザインにします。

 施設は土日祝日を昼夜各1組限定の婚礼施設として、平日をレストランとして運営し、料理は地元の食材をふんだんに使用した地産地消型のフランス料理を提供します。
 敷地は所有する三洋電機から借り受け、着工は2012年5月中旬からです。施設の設計および施工は旧ジェームス邸を1934年に設計施工した竹中工務店が行います。
 2012年4月下旬にジェームス邸の開業準備室を、当社ウエディングドレスショップ「ノバレーゼ神戸」(神戸市中央区)内に設け、予約受付を開始しています。山と海と建物の一体感で織りなされるジェームス邸の雰囲気で、新郎新婦にとって一生の思い出となるブライダルを演出します。


 ※参考画像は添付の関連資料を参照


■旧ジェームス邸の歴史
 旧ジェームス邸は昭和初期の1934年(昭和9年)、神戸で生まれ育った英国人貿易商で、神戸・江戸町の「カメロン商会」総支配人だったアーネスト・ウィリアム・ジェームス氏が建設しました。
 同氏は旧ジェームス邸の完成前1928年(昭和3年)、日本にとって西欧との貿易が重要との考えから、外国人向けの住宅街を建設しようと、荒れ地だった神戸市垂水区塩屋町の高台の土地、約20万平米を購入。道路、水道などの設備に私財を投じ、55棟の賃貸住宅を建設し、公園や教会も造り、北野に次ぐ“西の異人館街”を誕生させました。
 小高い山はジェームス山として長年親しまれており、その中心となるのが旧ジェームス邸です。建物のクリーム色の土壁や丸みを帯びた玄関のポーチ、橙色で円すい形のスペイン瓦葺は、完成した1934当時、阪神間の邸宅に多かったスパニッシュ様式を踏襲しています。手入れの行き届いた緑の庭と瀬戸内海の海に瀟洒な洋館が映える、異国情緒あふれる邸宅です。
 1952年にジェームス氏が亡くなってからは、三洋電機創業者の故井植歳男氏が邸宅と周辺の不動産など高台ごとを購入。円形に連なる八つの窓から東には須磨の海岸、西には淡路島東岸が眺望できることから「望淡閣」と名付けられ迎賓館として使われていました。
 2005年には竹中工務店の設計施工で内外装の修復工事が行われ、竣工当時の美しい姿に復元されましたが、昨今はあまり利用されていませんでした。


■旧ジェームス邸の設計者とデザイン
 旧ジェームス邸の設計者は、竹中工務店の黎明期に活躍した故早良俊夫氏です。早良氏は、現在の竹中工務店のデザインに通じる「装飾を加味した情感豊かなモダニズム・デザイン」と「斬新で繊細なスタイリッシュなモダニズム・デザイン」という大きな二つの方向性の基礎を築いた人物と評されています。
 そして、その同氏が設計した数々の建築物の中でも、現存する最良の作品が旧ジェームス邸です。外観を特徴づけているのはクリーム色の外壁とスペイン瓦葺、展望室として360度の景色が眺められる望楼です。内部は、玄関からホールにかけてステンドグラスが美しく輝き、一階には暖炉のある広いリビングや食堂、パントリー、キッチンなどで構成されており、二階には5つのベッドルームがあります。いずれも、壁や天井面の装飾をはじめ家具や照明までトータルにデザインされています。地下にはビリヤード場やバーもあり社交の場として活用されました。また建物の東側には、外観はスペイン様式ながら中に和室のあるスペースも設けられています。


*ジェームス邸 概要などリリース詳細は添付の関連資料を参照


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