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竹中工務店、「伝統木造建築用超塑性亜鉛アルミ合金制震ダンパー」を耐震補強工事に採用

2012-05-14

「伝統木造建築用超塑性亜鉛アルミ合金制震ダンパー」が相次いで採用
外観・内観を変えずに耐震補強が可能でメンテナンスフリー



 竹中工務店(社長:竹中統一)は、伝統木造建築を地震から守る技術として、2010年に開発した「伝統木造建築用超塑性亜鉛アルミ合金制震ダンパー」を、3件の耐震補強工事に採用しました。
 「伝統木造建築用超塑性亜鉛アルミ合金制震ダンパー」は、地震エネルギーを吸収し、地震時の揺れを低減する装置で、一度設置すればほとんどメンテナンスの必要がなく、外観・内観を変えずに耐震性を向上させます。一般的な架構と比較し、本ダンパーで補強した架構は揺れを約20〜30%低減します。
 これまで、椿山荘三重塔(東京都文京区)、身延山久遠寺法喜堂(山梨県身延町)、堀之内妙法寺本堂(東京都杉並区)といった歴史ある伝統木造建築の改修工事の際に本ダンパーを採用しました。
 また、本ダンパーは、昨年10月に、財団法人日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得しました。製造品質、制震性能の安定性、長期耐久性など、設定した諸性能に関する認証基準を満たしていることについて亜鉛アルミ合金の供給担当である株式会社コベルコ科研と共同で第三者評価機関からの性能証明を取得したことにより、信頼性の高い新技術としてより多くのお客様に認知して頂けるものと考えます。当社では今後、伝統木造建築のリニューアルに際し、本ダンパーによる耐震補強もメニューの一つとして積極的に提案していきます。


【本ダンパーの特長】

■メンテナンスフリー
 「伝統木造建築用超塑性亜鉛アルミ合金制震ダンパー」は、水飴のように伸びるナノテク素材の亜鉛アルミ合金を使用しています。亜鉛アルミ合金は、通常の鋼材や免震装置に使用されている鉛に比べ変形性能に優れており、ひずみ劣化や加工硬化も極めて少ない素材です。本ダンパーは、素材の特性を最大限に生かすために形状も工夫されており、繰り返し大きな揺れを受けても、設計当初の性能をほぼ完全に維持します。さらに、亜鉛とアルミという組成から錆びることもなく、一度設置すればほとんどメンテナンスの必要がありません。

■外観・内観を変えずに耐震補強
 本ダンパーは、コンパクトなサイズ(金具も含め270mm×270mm角の範囲に納まり、奥行き60mm、重さ2.9kg)で、部材を傷めることなく容易な取り付けが可能です。また、柱と梁や貫(垂直材である柱と柱をつなぐ水平材)などの横架材の仕口(接合)部分に設置し、壁厚さの中に納めることもできるため、建物の外観・内観を変化させることなく耐震性を向上させるのが特長です。


※ダンパー取付事例は、添付の関連資料を参照

※「本ダンパーを採用したプロジェクト」は、添付の関連資料「参考資料」を参照

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