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米GM、LAオートショーで新型「カマロ コンバーチブル」を発表

2010-11-24

新型カマロ コンバーチブル、オープンカーで走る楽しさとエンジニアリングを融合


・2011年2月発売予定(米国内)
・高品質で作りこんだソフトトップ
・吸音効果のあるヘッドライナーによる静音性
・使いやすいシングルロック
・強化構造によるボディ剛性がスポーツクーペで走行しているかのような楽しさを実現
・BMW 3シリーズコンバーチブルを上回るねじれ剛性
・日本では2011年初夏に導入予定


ロサンゼルス−ロサンゼルス国際自動車ショーで公開される2011年型「カマロ コンバーチブル」により、セグメントを代表する「シボレー カマロ」に新たな歴史が刻まれる。1月より生産を始め2月に販売を開始するこの新型コンバーチブルは、強化されたボディ構造に高品質なルーフを採用、スポーツクーペのようなドライビングと高い品質の両立を実現するクルマである。

 シボレー・マーケティングの副社長クリス・ペリーは、「新型コンバーチブルの投入により、カマロのデザインと性能を新たな潜在顧客層に訴求することができる。21世紀に待望の復活を果たしたカマロは非常に人気を博しているため、製品レンジを新たな方向へと展開するのは当然の流れである」と述べている。

 米国市場において、新型コンバーチブルはカマロ クーペに近い仕様で提供されることになる。標準モデルは312hpの直噴V6エンジンで、高速走行時の燃費(米国燃費基準)は29マイル/ガロン(約12.3km/L)を実現し、SSモデルは426hpの6.2リッターV8エンジンを搭載。6速マニュアル・トランスミッションが標準で、6速オートマチックもオプションで用意される。

 カマロは、2009年春に2010年モデルとして発売されたオリジナルのクーペモデルにより、同セグメントの米国市場を牽引する役目を果たした。先日、1台目のコンバーチブルを購入する権利が「バレットジャクソン」でオークションにかけられ、落札された20万5,000ドルの収益はすべて慈善事業に寄付された。また特別限定車の2011年型ニーマン・マーカス(米国の人気デパートチェーン)仕様のカマロ・コンバーチブル(価格7万5,000ドル)は、わずか3分で100台が完売するという人気を誇っている。

 カマロ コンバーチブルは、高度に洗練され、妥協のないクーペのようなドライビング感覚を提供する。ボディ構造を強化することでカウルやステアリングの振動が抑えられ、あらゆる状況で確かな運転感覚が得られる。特別設計のルーフは外観となめらかにフィットし、ヘッドライナー内のフォームにより、トップを上げた状態でも静音性がもたらされる造りになっている。

 米国市場では、カマロ コンバーチブルには1LT/2LT(V6)と1SS/2SS(V8)トリムパッケージがあり、希望小売価格は3万ドル(850ドル輸送費込み)からとなっている。カラーは9色、ルーフはブラックまたはカーキの2種。パーキングアシスト機能はすべてのモデルで標準装備となる。


■堅牢な構造
 カマロの構造はコンバーチブルモデルに合わせた設計となっており、オーナーはクーペのようなダイナミックな運転感覚とオープンでのクルージングを楽しむことができる。十分な剛性を持ったボディ構造を得るため、4箇所に強化を施し、カウルやステアリングの振動といったコンバーチブル共通の問題を解決した。

 ・フード下の強化タワー・バー
 ・トランスミッション補助強化バー
 ・フロア下のトンネルバー
 ・フロア下のV字型バー(フロント、リア)

 カマロのチーフエンジニア、アル・オッペンハイザーは、「開発の目標は、コンバーチブルの乗り心地や操作性、全体的な性能をできる限りクーペに近づけることだった。」と語った。

 カマロ コンバーチブルでは、サスペンションのチューニングにその強みを見出すことができる。コンバーチブルにはクーペと同様の調整が施されているのだ。

 オッペンハイザーはさらに、「オープンカーの強度不足を補うため、普段エンジニアはしばしばサスペンションを柔らかくし、コンバーチブルを大通りを流すようなクルーザーのような設定にしてしまう。そうした方法ではなく、我々は難易度は高いがベターな方法を採用し、構造を強化することができた。つまり、カマロ クーペのストラット、ブッシュ、バネ強度をそのまま採用したのだ。」と語った。

結果として、カマロ クーペの加速、ロード・ホールディング、その他の性能をほぼそのまま受け継いだコンバーチブルが完成した。

 Aピラーのハイドロフォーム・チューブ、フロントウィンドシールド上部の強化ブラケット、強化フロント・ヒンジピラー、サイドシルの強化など、ノイズ・振動特性を向上させるために構造強化を追加し、これがカウルおよびステアリングの振動の除去にもつながった。

 カマロ コンバーチブルのボディ構造を変化させることで、競合車種よりも優れた曲げ剛性とねじれ剛性が得られた。ねじれ剛性に関してはBMWの3シリーズのものを上回る。


■高品質のルーフ
 開発当初の段階で、設計者とエンジニアはコンバーチブルに共通するトップのリブをなくそうと試みた。アルミ製ではなく複合素材のナックルボルトを用い、ベルトライン下の部分を広げ、縫い目の位置を変えることでこれを実現した。結果として流れるクーペのラインを維持したまま、なめらかで張りのある特別設計の外観が完成した。

 電動折りたたみ式のルーフトップは20秒で収納することができる。コルベット・コンバーチブルのルーフトップと同様の機構で作動する。フロントウィンドウの中央上部にあるシングルロックで固定される仕組みである。同セグメントの他のコンバーチブルはロックが2箇所あるため、ドライバーは両手で操作しなければならない。

 ロックをオープンの位置すると、ワンタッチで窓を下ろしトップを動かすことができる。トップを動かすために駐車する必要はなく、赤信号での停車時に即座に下ろすことができる。

 トップは厚く耐久性のあるキャンバス地で吸音効果があり、トップを上げた状態ではクーペのような静かな乗り心地を実現する。リアウィンドウはガラス製でデフォッガーを装備している。

 折りたためるワンピース・タイプのトノカバーは、2LTと2SSで標準装備、1LTと1SSではオプションである。トップを下げた状態での走行時に、フロントシート後部に取り付けて風の巻き込みを防ぐアクセサリはシボレー・ディーラーで入手可能となっている。


■性 能
 カマロLTコンバーチブルモデルは3.6L直噴(DI)V6エンジンを搭載している。このエンジンは燃料を節約し、コールドスタートの炭化水素排出量を25%削減するとともに効率を増し、より大きなパワーを発生する。馬力は312hp(232kW)でトルクは278lb−ft(370Nm)。直噴V6エンジンの最大燃料効率は高速走行時で29マイル/ガロン(約12.3km/L)である。

 カマロSSモデルは6.2L V8エンジンで、オートマチック車にはL99、マニュアル車にはLS3を搭載する。これらのエンジンは、(鋳鉄シリンダーライナー付きの)アルミ・ブロックおよびアルミ・シリンダーヘッドを持つ、2008年型コルベットで公開されたLS3エンジンから派生したもので、L99の馬力は400hp(298kW)でトルクは410lb−ft(556Nm)、LS3は426hp(318kW)で420lb−ft(569Nm)となっている。

 L99は燃費を抑えるアクティブフュエル・マネジメントシステムを特徴としている。これは、高速道路上など負荷の少ない一定のドライビング状況において、半数のシリンダーを閉じることで燃費を向上させるものである。

 トランスミッションは、6速のマニュアルもしくはオートマチックのいずれかを選ぶことができる。3.6LエンジンではAisin AY6、6速マニュアルが標準で、Hydra−Matic 6L50 6速オートマチックはオプションとなっている。SSではTremec TR6060、6速マニュアルが標準で、Hydra−Matic 6L80 6速オートマチックがオプションである。


■メーカー希望小売価格:3万ドル

※なお、本リリースの内容はすべて米国仕様のもので、GMAPJでは2011年の初夏に導入を予定してます。具体的なスペック、価格、スケジュールに関しては、追って発表をいたします。


以 上

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