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三菱電機、14GHz帯で出力100WのGaN HEMT増幅器を開発

2012-04-28

衛星通信地球局設備の小型・軽量化に寄与
14GHz帯で世界最高の出力100W GaN HEMT増幅器を開発



 三菱電機株式会社はKu帯(※1)衛星通信に使用される14GHz帯で世界最高(※2)の100Wの出力電力が得られるGaN(※3)HEMT(※4)増幅器を開発しました。今回の開発により、衛星通信地球局(※5)などに使用される電力増幅器の小型・軽量化が可能になります。

 ※1 周波数12.4GHz〜18GHzのマイクロ波
 ※2 2012年4月25日現在、当社調べ。
 ※3 Gallium Nitride:窒化ガリウム
 ※4 High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ
 ※5 衛星通信で地上に設置される基地局。


*製品画像は、添付の関連資料を参照


<開発の特長>

1.14GHz帯のGaN HEMT 増幅器で世界最高出力100Wを実現
 ・素子微細化と低損失回路により14GHz帯用固体増幅器として世界最高(※3)出力の100Wを実現
 ・従来比でGaNでは約2倍(※6)、GaAs(※7)では約4倍(※8)の高出力を実現

 ※6 当社従来発表(IMS2011における学会発表)との比較。
 ※7 Gallium Arsenide:ガリウムヒ素。
 ※8 当社従来製品MGFK44Aとの比較。

2.複数増幅器の合成が不要になり、マイクロ波送信機の小型化に寄与
 ・高出力化に必要だった複数の増幅器の合成が不要になりマイクロ波送信機の小型化に寄与
 ・送信増幅器の大きさをおおよそ1/6に小型化可能に


<開発の概要>

 *添付の関連資料を参照


<開発の背景>
 さまざまな場所からの通信や、災害などで地上通信網が不通になった際にも利用できる衛星通信が注目されています。衛星通信は上空3万6000キロメートルの静止衛星に電波を送信するため、電力増幅器には大きい出力と高い信号品質が必要です。また、車載や可搬での運用が求められることから、機器の小型化も求められています。
 従来、衛星通信用電力増幅器の増幅素子にはGaAsが用いられてきましたが、近年、絶縁破壊耐圧が高く、高電圧で動作させることで高出力化が可能なGaNが採用されています。
 当社はC帯衛星通信用に使用される6GHzで出力100WのGaN HEMT増幅器のサンプル出荷を開始しておりますが、減衰が大きいKu帯での出力100Wの実現は困難でした。
 今回、増幅素子の微細化と低損失回路とにより14GHz帯において世界最高の出力電力を達成したGaN増幅器を開発しました。


<特長の詳細>

 *添付の関連資料を参照


<特許>
 国内 10件、海外5件出願中


<開発担当研究所>
 三菱電機株式会社 情報技術総合研究所 業務部
 〒247−8501 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号
 FAX 0467−41−2142
 http://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/randd/inquiry/index_it.html

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