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富士通ゼネラル子会社、一関市に電子デバイスなど生産の新工場を建設
電子デバイス・情報通信システム機器の生産拠点(岩手県一関市)
(株)富士通ゼネラルエレクトロニクス 新工場を建設
2013年5月操業開始
当社の電子デバイス・情報通信システム機器の生産拠点である株式会社富士通ゼネラルエレクトロニクス(当社出資比率100%、以下FGEL)(岩手県一関市)は、同部門の事業拡大に伴う生産体制の効率化と事業継続性強化を目的として、現敷地内に新工場を建設いたします。新工場建設にかかる総投資額は約22億円を見込んでおり、2013年4月に竣工、同年5月に操業開始を予定しております。
近年、「安心・安全」への社会的な関心の高まりにより、電子デバイス事業の中核をなす車載カメラ市場では、国内の搭載率の増加や米国の自動車後方視界確保の法令化等、需要の増加が見込まれています。また、2016年5月にデジタル化への移行期限を迎える国内の消防無線システムや、省エネ性を高め環境に配慮したユニット製品など、FGELのビジネスは、拡大基調にあります。
こうした状況を踏まえ、FGELでは新工場建設により、高付加価値デバイスや高機能システムをタイムリーに供給し、市場ニーズに対応してまいります。
新工場は、独自の高品質、小型化というコア技術を核とした成長戦略を基に、「安心・安全・省エネで徹底したモノづくりの追求」をコンセプトにした設計といたしました。
1階フロアはユニット製品、消防システムなど大型製品の『フロア完結生産』を行います。搬入口より部材受入れ、SMT*実装・組立・検査、出荷口までの直線化や、中間ストアの廃止により、『リードタイム短縮』を実現します。2階フロアは、他の建屋との連結による物流動線短縮と、車載カメラを中心とした小型製品を集合化し『人の動きに自働化を融合した省人化ライン』により、多品種少量の混流生産が可能となり、品質・コスト面でも効率的なモノづくりを推進します。これらの生産効率改善を図ることにより、新工場は旧工場に比べ最大で約3倍に生産能力を向上いたします。
また、事業継続性強化の観点から地震や災害に備え、SMT*・フロー槽エリアには『免震構造』を採用するとともに、通常使用電力の約半分程度をまかなう自家発電機を設置いたします。さらに、環境・省エネ対策として、LED照明化や建屋内部の空調に当社製ビル用マルチエアコンを採用するなど、CO2排出量の削減を図ってまいります。 *SMT(Surface Mount Technology):表面実装技術
今後も新工場を基盤に高品質・小型化技術を追求し、国内はもとより、世界各国に向けた事業の拡大を進めてまいります。
※「完成予想図」の参考画像は添付の関連資料を参照
《ご参考》
新工場の概要
所 在 地 岩手県一関市相去3番地の1
稼働開始予定 2013年5月
建 築 規 模 延床面積 10,800m2 (鉄骨総2階建て)
投 資 額 総額約22億円
安心・安全対策 免震装置(SMTエリア、フロー槽エリア)、自家発電機
環境・省エネ対策 LED照明、当社製ビル用マルチエアコン
株式会社富士通ゼネラルエレクトロニクスの概要
会 社 名 株式会社富士通ゼネラルエレクトロニクス
所 在 地 岩手県一関市相去3番地の1
代 表 者 代表取締役社長 松井 範幸(マツイ ノリユキ)
資 本 金 8億円
設 立 1964年
主要生産品目 車載カメラ・消防システム・モータドライバ・パワーユニット・
ハイフ゛リットICなど
従 業 員 数 238人(2012年3月31日現在)
FGELは、1964年に一関市の誘致企業の第一号として操業を開始し、トランジスタラジオやオーディオなどの民生機器から、90年代にはワープロ、パソコンなど情報機器を生産してまいりました。現在は、車載カメラの他、パワー技術を活かした環境製品・産業用ロボットコントローラなどのユニットビジネスや、消防システムなど幅広い製品の設計・生産をしております。
以上