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商船三井、次世代船「ISHIN−III」シリーズの要素技術を新造大型鉄鉱石専用船に搭載
次世代船シリーズ「ISHIN−III」の要素技術を導入
〜新造大型鉄鉱石専用船で低燃費を実現〜
当社は、次世代船構想「船舶維新」プロジェクトのシリーズ船「ISHIN−III」の中核的要素技術である「高効率排熱エネルギー回収システム」を、2013年竣工予定の新造大型鉄鉱石専用船に搭載します。
当社は、CO2排出量を大幅に削減する革新的なプロジェクト「船舶維新」の一環として、株式会社名村造船所(名村建介社長)と共同で「排熱エネルギー回収システム」の検討を進めてきましたが、「ISHIN−III」の核となる以下の要素技術の採用となりました。これにより、従来の大型鉄鉱石専用船と比較し約6%の燃費削減が見込まれ、CO2排出削減に寄与します。
(1)排熱回収装置
排熱回収装置には、三菱重工業製MERS(Mitsubishi Energy Recovery System)を採用。
本装置は、排ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電機で、両者の最適制御により排ガスエネルギーを効果的に回収し、発電することができる。本船の場合、通常航海中には1,500kW程度の発電量を見込む。
(2)加勢モーター
(1)で生まれた電力を、主機への加勢モーターにより推進力のアシストに利用する。
当社は引き続き、船舶の環境負荷低減に向けた技術開発に積極的に取り組み、地球環境保全に貢献していきます。
<装置イメージ図>
※添付の関連資料を参照
【本船主要目】
載貨重量:約250,000トン
全長:約330メートル
幅:約57メートル
深さ:約25メートル
喫水:約18メートル