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JFEグループ、2012〜14年度の中期経営計画を策定

2012-04-25

JFEグループ 第4次中期経営計画について



 JFEグループは、2012〜2014年度の事業運営の指針となる中期経営計画(以下、第4次中期計画)を策定しました。


主な内容は以下のとおりです。

I.基本的な方針
 本年、JFEグループは創立10周年を迎えます。前中期(2009〜2011年度)では世界金融危機東日本大震災の発生等、厳しい経営環境の中、強靭な企業体質の構築に取り組み、中長期的な企業価値の向上をはかってきました。第4次中期計画ではJFE創設の原点に立ち帰り、国内収益基盤の更なる強化と革新的な技術開発・画期的な新商品開発を推進し、持続的な成長のための企業体質の確立に取り組みます。また、中長期的に高い成長が期待される新興国に経営資源を集中投入し、世界市場を舞台に新たな成長を目指します。これらの取り組みにより、最終年度である2014年度に連結売上高4兆円、売上高経常利益率(ROS)10%を目指します。


II.主要施策
 1.グループ共通施策
  (1)国内収益基盤の再構築
    国内製造拠点の競争力強化のための徹底的なコスト削減を実行するとともに、提携・M&A等を通じて、事業領域の拡大・競争力強化を図ります。また、収益力の優位性を確保し、海外での成長投資を行なうために、盤石の収益基盤を再構築します。

  (2)技術優位性による企業価値拡大
    技術の優位性による企業価値の拡大を目指して10年先を見据えた革新的な技術開発に取り組みます。お客様のニーズを早期に且つ的確に掴み、画期的な新商品をスピーディーに開発していきます。大幅なコスト削減につながるプロセス技術の開発やJFEブランドを支える共通基盤技術の開発に注力します。
    また、省資源・省エネ先進技術の更なる高度化にチャレンジを続け、需要の拡大が見込まれる環境・エネルギー分野において常に世界最先端・最高水準の技術・商品を提供できるサプライヤーを目指します。

  (3)積極的な投資の継続
    グループ事業戦略を着実に推進するために積極的な投資を継続します。
    【投資総額(2012〜2014年度累計)】 1兆円

  (4)グローバルマーケットでのプレゼンスの拡大
    海外拠点を拡大し、JFE商事のネットワークとの相乗効果を最大限に発揮することにより、成長するグローバルマーケットに深く入り込み、現地のお客様のニーズにあった商品・サービスを提供していきます。鉄鋼事業では、海外現地生産を強化していき、エンジニアリング事業では、営業・技術機能の海外展開を拡大します。
    また、アライアンス先との提携深化による事業拡大を図るとともに、海外でのM&Aによる既存事業の強化も目指します。
    上記施策の実行に向けて、海外への投資配分を増加します。
    【海外投資比率(第4次中期計画)】 50%程度(前中期実績は25%)

  (5)持続的な成長のための企業体質確立
    〔1〕CSRの推進とコーポレートガバナンス
     社会との信頼関係の基本となるコンプライアンスの徹底にグループをあげて努めます。
     コーポレートガバナンスは、今後も経営の公正性、客観性、透明性を維持するとともに、グループ経営のより効率的かつ実効性のある運営を目指します。
    〔2〕環境経営の徹底
     地球温暖化防止をはじめとする地球的環境問題を経営の最重要課題の一つと位置付け、環境負荷低減及び環境保全に積極的に取り組んでいきます。また、最先端の環境技術を提供することで環境社会の構築に貢献します。
    〔3〕グローバル人材の確保と育成 〜ダイバーシティの推進〜
     グローバルマーケットでのプレゼンスの拡大に伴い、採用の時期と対象とする人材層の多様化を進め、幅広い人材を採用します。また、海外での実務経験を通じた人材育成を更に強化します。
    〔4〕財務体質の強化と株主還元
     グループの成長を目指した投資を遂行しながらも、国際格付A格に求められる財務体質の実現に向け、収益・キャッシュフローの改善を進めていきます。また、株主還元については最重要課題の一つと位置付け、配当性向25%を継続していきます。

 2.事業会社の基本方針・施策
  (1)JFEスチール(鉄鋼事業)
    「世界有数のグローバル鉄鋼サプライヤーとして広く認知され、世の中に誇れる会社」を目指します。高級鋼に加え、新興国での需要の増加が見込まれる分野を技術協力やアライアンス等の多面的な施策によって取り込むとともに、お客様に選ばれるための商品力を更に強化します。事業規模としては、5年後に4000万トンへの拡大を目指し、将来的には5000万トンへの拡大を視野に入れます。
    〔1〕お客様に選ばれる商品拡販に向けた販売戦略・商品戦略
     技術優位性を発揮し、お客様に選ばれる新商品を開発し、販売量の拡大を図ります。
     また、商談・商品設計から製造・デリバリー・品質保証までの一貫したサービス・サポート体制を強化していきます。
    〔2〕世界をリードする技術の高度化とコスト競争力強化
     上工程の徹底的なコスト競争力の向上を図るとともに、生産性向上により、需要動向に応じて柔軟性の高い生産体制を構築します。JFE商事と連携を強化して効率化を進め、国内流通網におけるコスト削減を図ります。
    〔3〕海外事業戦略の積極的な推進
     従来の輸出主導型から、輸出と海外現地生産の両輪戦略への転換を図り、海外現地生産拠点の拡充を積極的に推進していきます。
     また、ベトナム一貫製鉄所プロジェクトについては本格的なFSを実施します。
    〔4〕競争力ある原料購買戦略の実行
     自社原料比率の着実な向上(自社原料比率30%目標)を目指すとともに、生産変動に対してタイムリーに購買量調節を可能とする対応策を構築していきます。

  (2)JFEエンジニアリング(エンジニアリング事業)
    環境・エネルギー分野を中心に堅固な経営基盤を確立し、この事業分野でのリーディングカンパニーを目指します。
    〔1〕海外事業の拡大
     ごみ焼却炉、廃熱回収ボイラー、水処理プラント等、当社の得意な商品分野において、国内から欧州・アジアを中心とした各地拠点へ営業・技術の機能を大幅にシフトし、各地域の特色に応じた戦略を推進し、事業を拡大します。
     【海外受注比率(2014年度計画)】 10%以上(2011年度実績は5%)
    〔2〕新商品の創出と早期市場投入
     バラスト水処理、サイクルツリーおよび地熱発電等の再生可能エネルギー分野の新商品の受注拡大を目指します。
     【新商品受注比率(2014年度計画)】 8%(2011年度実績の2%から4倍増)
     上記課題の達成のために、環境事業を中心としたM&Aを積極的に活用していきます。

  (3)ユニバーサル造船(造船事業)
    〔1〕IHI−MUとの統合シナジーの早期発現
     IHI−MUとの経営統合(2012年10月予定)によるシナジー効果の早期発現により、韓国大手造船会社と競える総合力業界トップの地位確立を目指します。
    〔2〕商品ラインナップの拡充と生産性の向上
     開発力を強化し、商品ラインナップの拡充と新商品開発のスピードアップを図ります。
     また、造船所毎の船種集約による生産性の向上、資機材調達力の拡大などにより、徹底したコスト削減を行ないます。
    〔3〕次世代環境対応船の開発
     燃費性能で世界No.1の次世代環境対応船の開発に注力していきます。



以上


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