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住友金属鉱山、車載用二次電池正極材料の水酸化ニッケルプリカーサーなど増産

2012-04-24

車載用二次電池正極材料の生産設備の増強について



 住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 家守伸正)は、このたび車載用二次電池正極材料の中間材である水酸化ニッケルプリカーサー(※)、およびその原材料である硫酸ニッケルの増産起業を行うこととしました。


1.水酸化ニッケルプリカーサー生産設備の増強
 自動車市場においては、省エネルギー、環境負荷低減意識の高まりから近年ハイブリッド車(以下「HEV」という)、電気自動車(以下「EV」という)の販売量が急速に増加しています。HEV、EVの普及には、高性能の二次電池が欠かせませんが、当社は、以前より自動車メーカー等と共同で車載用二次電池正極材料の開発に注力し、供給してまいりました。
 当社は、車載用二次電池需要の高まりに伴い、正極材料の販売量が今後さらに増加するとともに、二次電池正極材料メーカーにおいてその中間材である水酸化ニッケルプリカーサーの需要も増加するものと予想し、このたび当社磯浦工場(愛媛県新居浜市)において水酸化ニッケルプリカーサーの生産設備を増強することとしました。これにより当社の水酸化ニッケルプリカーサーの生産能力は、月800t増加しおよそ月1,500tとなります。工事の完成は、2012年9月を予定しています。
 なお、この設備は、経済産業省の「国内立地推進事業費補助金」の交付対象となっています。


2.硫酸ニッケル生産体制の増強
 当社は、ニッケル工場(愛媛県新居浜市)にて一般めっき向けや、二次電池正極材料の原材料となる硫酸ニッケルを年間25,000t生産しております。
 今後、車載用二次電池市場の拡大に伴い正極材料向けを中心に硫酸ニッケルの需要がさらに増加すると見込まれています。このため当社は、播磨事業所(兵庫県加古郡播磨町)内に新たな硫酸ニッケルの製造設備を建設することとし、原料から二次電池正極材料までの一貫した生産体制をさらに強化するとともに、社外の硫酸ニッケル需要拡大に対応していくこととします。これにより当社の硫酸ニッケルの生産能力は、年間20,000t増加し、既存設備と合わせて年間45,000tとなります。工事の完成は、2014年2月を予定しています。


 当社は、今後も環境・エネルギー分野向け材料の強化を図り、材料事業の成長戦略を推進していきます。



※水酸化ニッケルプリカーサー
 プリカーサーとは前駆体のこと。リチウムイオン電池の正極材料を合成するために使用する金属水酸化物。水酸化リチウム、炭酸リチウムなどと混合して焼成することでリチウムイオン電池の正極材を作る。


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