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矢野経済研究所、電子書籍市場に関する調査結果を発表
電子書籍市場に関する調査結果2012
〜コンテンツ不足が徐々に解消し、市場は拡大成長へと向かう〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて電子書籍市場の調査を実施した。
1.調査期間:2011年11月〜2012年3月
2.調査対象:国内出版社、印刷会社、出版取次会社等(約70社)
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、郵送・電話によるヒアリング、ならびに文献調査併用
<電子書籍市場の定義>
本調査における電子書籍市場とは、PC・PDA向け、携帯電話・スマートフォン向け、タブレット・電子書籍リーダー向けに配信される電子書籍(電子雑誌、電子コミックを含め、電子新聞および教科書、学術図書を含めない)のコンテンツを事業者売上高で算出したものである。コンテンツを表示させる端末の代金やデータダウンロードにかかる通信費、広告収入等は含めない。
【調査結果サマリー】
◆2010年度の電子書籍市場規模は670億円、前年度比6.3%の増加
2010年度の電子書籍市場規模は、670億円(前年度比6.3%増)となった。2010年のApple社iPadの発売を契機に電子書籍は世間の注目を集め、多くの電子書籍コンテンツが商品化された。ただし、コンテンツのラインアップが充分でないことなどから、電子書籍市場はまだ立ち上がりの段階といえる。
◆2011年度の市場規模は723億円の見込み
2011年度は引き続き、電子書籍コンテンツのラインアップが強化され、電子書籍市場は堅調に拡大すると見込む。ただし、日本の電子書籍市場は、著作権の問題や既存出版流通との関係など多くの課題があり、米国のように爆発的な市場拡大ではなく、外資の参入等を経ながら段階的に拡大していくものと見られる。
【資料発刊】
資料名:「2012年版 電子出版コンテンツ市場の展望と戦略〜電子出版流通の中期予測〜」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C53115600
*以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照