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矢野経済研究所、車載用半導体の世界市場に関する調査結果を発表
車載用半導体の世界市場に関する調査結果 2012
〜MEMSセンサ、パワー半導体が牽引役となり市場拡大基調が継続〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて車載用半導体の世界市場について調査を実施した。
1.調査期間:2012年1月〜3月
2.調査対象:デバイスメーカー、カーエレクトロニクスメーカー、自動車メーカー等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用
<車載用半導体とは>
本調査における車載用半導体とは、主に車載用マイコン、車載用半導体式センサ、車載用パワー半導体、その他(メモリ、アナログIC、LED、ASSP、ASIC)を対象とする。
【調査結果サマリー】
◆2011年の車載用半導体世界市場規模はセンサとパワー半導体が市場を牽引し、前年比9.9%増の205億8,000万ドル
2011年の車載用半導体世界市場規模は、東日本大震災、タイ洪水の影響からマイナス成長となることが懸念されたが、想定よりも早く半導体工場の復旧が完了し、洪水の影響も一部地域に留まったために、前年比9.9%増の205億8,000万米ドルに達した。
◆2011年の車載用半導体世界市場におけるデバイス別構成比は車載用マイコン25.3%、センサ16.9%、パワー半導体13.9%を占める
2011年の車載用半導体の世界市場規模のデバイス別構成比は、車両の各システムを制御するためのECU(Electric Control Unit)に実装されるMCU(マイコン)が全体の25.3%を占め、次いで燃費や安全システム等の制御に使用される車載用半導体センサが16.9%、EPS(電動パワーステアリング)やHV(ハイブリッド車)/EV(電気自動車)向けに市場が拡大しているパワー半導体が13.9%である。
◆2012年以降も拡大基調が継続し、環境規制と低燃費、安全システムの義務化により、2020年の車載用半導体の世界市場規模は403億ドルと予測
2012年の車載用半導体世界市場規模は、日本、北米における新車販売台数の増加が期待出来ることから、前年比10.5%増となる227億4,000万米ドルになる見込み。年々厳しくなる環境規制に対応するために様々な電子制御システムの搭載が進み、車両一台あたりの半導体コストも上昇する。さらに2015年以降では新興国においても安全システムの義務化が進み、2020年の車載用半導体の世界市場規模は403億米ドルになると予測する。
【資料発刊】
資料名:「車載用半導体市場の可能性と将来分析 2012−2013」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54300100
*以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照