日商エレクトロニクス、米社とシリコンフォトニクス製品の国内販売で独占契約締結

日商エレ、米国Ｋｏｔｕｒａと独占販売契約を締結、
シリコンフォトニクス製品の国内販売を開始



　日商エレクトロニクス株式会社（本社：東京都中央区、社長：瓦谷　晋一、以下、日商エレ）は、米国Ｋｏｔｕｒａ，　Ｉｎｃ．（コツラ、本社：モントレーパーク、カリフォルニア州、ＣＥＯ　ａｎｄ　Ｐｒｅｓｉｄｅｎｔ：Ｊｅａｎ−Ｌｏｕｉｓ　Ｍａｌｉｎｇｅ、以下、Ｋｏｔｕｒａ）と総代理店契約を締結し、同社のシリコンフォトニクス製品の国内での独占販売権を獲得しました。

　Ｋｏｔｕｒａは、「シリコンフォトニクス」と呼ばれるシリコン基板上に光導波路や光素子を形成する技術のイノベーターです。通信容量４０Ｇｂ／ｓ、１００Ｇｂ／ｓ対応のデータセンター向けにＶＯＡ（可変光減衰器）、高速ＶＯＡアレイ、ＷＤＭマルチプレクサなどの光通信デバイス製品を提供するほか、１００ＧｂＥ光トランシーバーメーカーなどへ技術のライセンス提供を行っています。

　日商エレは、これまで光伝送装置メーカー向けに、光通信デバイス単体での販売を行っていました。今回ライセンス販売権を獲得したことにより、潜在が予測される、光伝送装置メーカーから光トランシーバーなどの光通信デバイスメーカーまでの幅広い顧客を対象にＫｏｔｕｒａ製品の販売を推進し、光通信デバイス事業の拡大を目指します。


＜技術的な背景＞
　インターネットトラフィックは毎年年率４０％を超える伸張を続けており、特に最近のスマートフォンの爆発的な普及によりネットワーク帯域の拡大と高速化は急務となっています。基幹ネットワークにおいては４０Ｇｂ／ｓの商用運用に始まり、１００Ｇｂ／ｓのフィールドトライアル、さらには４００Ｇｂ／ｓなどの技術開発が進められています。また、電子回路の演算処理の高速化も必要となり、コスト面あるいは低消費電力化といった課題の解決が急がれています。

　シリコンフォトニクス技術は、従来光通信デバイスの材料として用いられてきたＩｎＰ（インジウムリン）やＧａＡｓ（ガリウムヒ素）などの化合物半導体を、シリコン系材料に置き換えたものです。ＣＭＯＳ半導体プロセスにより光導波路や光素子を形成することが可能となり、光通信デバイスを安価に量産できます。また、光回路とそれを制御する電子回路のインテグレーションや光配線などの光電気融合により小型化、低消費電力化を図ることも可能となる技術であり、光ネットワークにおけるさまざまな課題解決が期待されています。


＜販売目標＞
　２０１４年度（３年後）　１０億円


＜Ｋｏｔｕｒａについて＞
　社名：Ｋｏｔｕｒａ，　Ｉｎｃ．
　所在地：２６３０　Ｃｏｒｐｏｒａｔｅ　Ｐｌａｃｅ，　Ｍｏｎｔｅｒｅｙ　Ｐａｒｋ，　ＣＡ　９１７５４，　ＵＳＡ
　事業内容：シリコンフォトニクス応用製品の開発・製造・販売および同技術のライセンス販売
　Ｋｏｔｕｒａ，　Ｉｎｃ．
　http://www.kotura.com/

　Ｋｏｔｕｒａは、シリコンフォトニクス技術関連で約１００件の特許（申請中を含む）を有する同技術のリーディング・カンパニーで、通信、コンピューティング、センシングなどの分野で同技術を応用したＡＳＩＣの設計・製造・販売を行っています。Ｋｏｔｕｒａの技術により光学素子と電子回路のインテグレーションが容易となり、次世代の光伝送や光配線においてユニークなプラットフォームを提供しています。


＜日商エレクトロニクスについて＞
　日商エレは、世界の最先端技術やビジネスモデルの発掘をすることで、競争力あるユニークな製品・サービスを提供しています。国内初でビジネスを具現化した数々の実績、豊富な経験や技術力をベースに、お客さまのニーズに最適なソリューションやサービスを提供しています。


＊記載されている会社名、製品名は、各社の商標、もしくは登録商標です。