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NEC、大量の映像データの中から同一映像を瞬時に検出する映像識別ソフトを販売開始
NEC、大量の映像データの中から同一映像を瞬時に見つけ出す
「Media−Serpla 映像識別ソフトウェア」を販売開始
〜国際標準規格MPEG−7採用技術を製品化〜
<本件に関する情報>
http://www.nec.co.jp/solution/media/videoidsl/videoidsw.html
映像識別技術開発時のリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/1005/0701.html
NEC技報
http://www.nec.co.jp/techrep/ja/journal/g11/n03/110305.html
NECは、大量の映像データの中から同一映像を瞬時に検出する「Media−Serpla(メディアサープラ)映像識別ソフトウェア」を本日から販売開始しました。
新製品は、映像から、その映像を識別するための指紋情報(ビデオシグネチャ)を抽出し、他の映像のビデオシグネチャと照合して一致する箇所を高精度かつ高速に検出するソフトウェアです。テロップの挿入や、解像度変換、輝度変換、カメラでの再撮影など、大幅な改変が加えられた映像でも元の映像と同一であると正しく判別します。これにより、放送局などのコンテンツホルダーやリサーチ会社、動画共有サイト事業者など、映像を取り扱う企業・団体が、これまで行ってきた目視による確認作業を、自動化・効率化することが可能です。
例えば放送局では、特定の映像が過去にどの番組で使われたか調べる際、映像を保存しているデータベース(アーカイブ)から検索する必要があります。その際に本ソフトウェアを利用することで、映像をキーにして検索できるようになり、従来の検索方法では見つからなかった同一映像も探し出すことができます。また、動画共有サイト事業者は、アップロードされた映像コンテンツの中から違法映像を効率的に検出することが可能となります。
本ソフトウェアの価格は、登録可能な映像が250時間までの制限付き(注)は220万円(税別)で、制限なしは3000万円(税別)です。本ソフトウェアは、日本語と英語の2ヶ国語に対応しており、NECは3年間で国内外の100社以上に販売することを目指します。
本ソフトウェアの特長は次の通りです。
1.映像からビデオシグネチャを抽出して同一映像を瞬時に検出
映像からフレームごとにビデオシグネチャと呼ばれる指紋情報を抽出。ビデオシグネチャ同士を照合し、5秒程度の映像であれば、1000時間の映像の中から約1秒で一致箇所を検出可能。
2.国際標準へ採用された技術を製品化
本製品で利用している映像識別技術は、動画の識別方法に関する国際標準規格MPEG−7の一部(ISO/IEC 15938−3/Amd.4)として採用。
3.映像の改変・複製に対する高い識別性能、低い誤検出率
テロップの挿入、解像度変換、色・輝度変換、カメラでの再撮影など、大幅な改変が加えられた映像でも元の映像と同一であると正しく判別可能。MPEG−7での厳しいテスト環境において、平均96%の高い識別率と、5ppm(100万分の5)の低い誤検出率の両立を実現し、他の技術と比較してトップの性能を実証。
4.短い映像でも検出可能
フレーム単位で照合を行うため、2秒程度の短いシーンでも正しく検出可能。
5.ハイスペックなサーバやカスタマイズが不要
映像から抽出するビデオシグネチャは1フレームあたり76バイトとコンパクトに設計され、必要なメモリ容量を大幅に抑制。パソコンにソフトウェアをインストールするだけで、大量の映像データから同一映像を検出する機能を利用可能。
NECは今後とも、独自の映像識別技術を活用した製品・ソリューションを開発し、放送局などのメディア業界だけでなく、映像コンテンツを持つ国内外の企業のより効率的な運営に貢献していきます。
以上
(注)
検索する元映像と検索対象の映像データベースのそれぞれに250時間まで登録可能。
<本件に関する情報>
URL:http://www.nec.co.jp/solution/media/videoidsl/videoidsw.html
映像識別技術開発時のリリース
URL:http://www.nec.co.jp/press/ja/1005/0701.html
NEC技報
URL:http://www.nec.co.jp/techrep/ja/journal/g11/n03/110305.html
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC メディアソリューション事業部 事業戦略グループ
Eメール:visw@msl.jp.nec.com