島津製作所、小型卓上試験機ＥＺ　Ｔｅｓｔ「ＥＺ−Ｘシリーズ」２９機種を発売

食品テクスチャー評価や医薬品評価など多様な試験に対応する
小型卓上試験機ＥＺ　Ｔｅｓｔ「ＥＺ−Ｘシリーズ」を発売
−グローバル戦略商品として市場拡大を目指す−


※製品画像は、添付の関連資料を参照

　島津製作所は、「手軽で、使いやすく、高機能」をキーワードとして、全世界の小容量試験市場に向けて業界最高クラスの試験力測定精度（指示値の±０．５％）と保証範囲（１／５００〜１／１）・制御精度・試験速度（０．００１〜２，０００ｍｍ／ｍｉｎ　ＨＳタイプ）を実現した小型卓上試験機ＥＺ　Ｔｅｓｔ「ＥＺ−Ｘシリーズ」２９機種を開発しました。本製品は「第３回高機能フィルム技術展」（４月１１日〜１３日、東京ビッグサイト）に出展すると共に、４月１１日に発売します。

　近年、これまで以上に多くの分野で物性評価試験が求められるようになっています。ＥＺ−Ｘシリーズは多彩なソフトウェアと試験治具を揃えており、小容量で高精度な試験要求がある「食品のテクスチャー評価」「医薬品・医療器具」をはじめ、「電機・電子部品・繊維・紙・フィルム・ゴム・プラスチック」など幅広い分野で使用できます。

　また、ＥＺ　Ｔｅｓｔは、操作性に対する様々な要求に応えるために、３つのバリエーションを用意しました。複雑な制御や解析を行う必要がある研究開発向けには、高機能試験機オートグラフシリーズで好評なソフトウェアＴＲＡＰＥＺＩＵＭ　Ｘと組み合わせることで、試験条件設定、試験、再解析、レポート作成が容易に行なえます。高いスループットで厳しい管理が必要な品質管理部門向けには、試験機本体の操作パネルでＰＣ側の試験条件読み出し・試験結果表示・保存や印刷が行なえるソフトウェアＴＲＡＰＥＺＩＵＭ　ＬｉｔｅＸをラインアップしています。また、データを保存せずに高効率で最大試験力測定を繰り返す場合は、ＰＣを接続することなくスタンドアロンで使用することも可能です。


【開発の背景】
　小型卓上試験機は、治具を交換するたけで引張・圧縮・曲げ・剥離など種々の試験を簡単に行うことができることから、さまざまな分野の物性評価に用いられています。

　たとえば、生鮮食品や加工食品を生産、製造しているメーカーでは、味に加えて「サクサク感」「モチモチ感」「歯ごたえ」「舌ざわり」などの食感やテクスチャーの評価が行なわれています。従来、これらの評価は検査員が実際に食して判定する官能試験が中心でしたが、検査員間の感覚の違いや体調の変化等によって再現性が難しいことなどから、官能試験を補う客観的な定量評価が求められています。ＥＺ　Ｔｅｓｔは多数の専用治具とソフトウェアをラインアップしており、食感やテクスチャーを数値化して評価する多様な試験が可能です。食品のテクスチャー評価は、高齢者や口腔に障害を持つ方が安全においしく食べられるように開発された介護食の分野でも注目されており、今後さらに用途は広がるものと考えられます。

　また、医療機器メーカーでは、注射器やカテーテルなどの各種製品の機能・性能・安全性を保証するために、様々な強度特性の評価が行なわれています。錠剤を割って服用する際の割れ強度を測定する錠剤の３点曲げ試験や、パッケージからの錠剤の取り出しやすさを測定する試験など、きめ細かな評価が行なわれています。ＥＺ　Ｔｅｓｔはこれら専用試験を可能にすると同時に、医薬品の製造や品質管理において要求される「バリデーション」となるＩＱ（据付時適格性確認）、ＯＱ（稼動性能適格性確認）にも対応しています。


※「新製品の特長」などは、添付の関連資料を参照


　詳しい製品説明についてはこちら
　http://www.an.shimadzu.co.jp/test/products/mtrl03/mtrl0309.htm