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東芝、映像配信サーバ向けハードウェア通信処理エンジン「NPEngine」を開発

2012-04-12

映像配信サーバ向けのハードウェア通信処理エンジン「NPEngine(TM)」を開発

世界で初めてSSDの動画コンテンツをCPUを介さずネットワークに配信可能



 当社は、映像配信サーバ向けのハードウェア通信処理エンジン「NPEngine(TM)」を開発しました。

 「NPEngine(TM)」は、世界で初めて(注1)SSDに保管した動画コンテンツをCPUやメインメモリなどを介さずネットワークに配信するハードウェア通信処理エンジンです。本エンジンを搭載したサーバはCPUやメインメモリ、チップセットの性能に依存することなく、大規模映像配信が可能なので、従来の汎用サーバの約3倍(注2)にあたる64,000クライアントに同時配信できます。この結果、従来の汎用サーバと比較した場合(注3)、サーバの設置スペースが約70%、消費電力が約77%削減することができます。

 「NPEngine(TM)」は、CPU上で動作するオペレーティングシステムと連携してファイルシステム処理を行い、SSDに保存されたデータを直接読み出してハードウェア内で映像コンテンツファイルを構築します。そして、構築したコンテンツファイルをCPUに渡すことなく、そのままパケット処理を施しIPネットワークに配信します。また、本エンジンを駆動するアダプテーションソフトウェア技術によって、既存のHTTP映像配信アプリケーションを改変することなく、本エンジンを利用することが可能です。

 「NPEngine(TM)」を搭載したサーバは、米国ラスベガスにて開催されるNAB Showにて4月16日〜19日(現地時間)に展示します。また、本エンジンを搭載したサーバを2012年中に発売する計画です。

 注1:当社調べ。4月9日現在。
 注2:従来の汎用サーバは一度に2万クライアントを超える映像配信要求を受け付けることが困難。
 注3:100万クライアントに同時配信する場合の比較。

<開発の背景>
 近年、タブレット、スマートフォン、スマートTVの普及に伴い、IPネットワークを介した動画コンテンツの配信が急増しています。映像配信には、多くのクライアントからの要求に対して、大量のデータをストレージから読み出し、映像配信規格に従って送出する処理が必要です。従来この処理はソフトウェア処理によって行われており、多くのCPUリソース、メインメモリの入出力帯域、ストレージやネットワークインターフェースとCPUとを結ぶバスの帯域を占有していました。このような状況から、増大する映像配信の需要に答え数十万を超える同時接続に備えるためには、多数のサーバを配置する必要があり、その結果、サーバの設置スペースや、消費電力の増大が課題となっていました。

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