アズビル、中国でのビルオートメーション事業拡大で合弁会社など設立

アズビル、中国でのビルオートメーション事業を拡大
―（１）合弁の販売会社設立（２）現地工事会社に資本参加しグループ化―



　アズビル株式会社（本社：千代田区丸の内２−７−３　社長：曽禰寛純）は、海外事業拡大のため、各地域の現地企業への資本参加や提携を通して、現地での製品開発や製造、販売、施工・エンジニアリングやサービスといった機能の強化を図ってまいります。今回、中国市場でのビルオートメーション事業を拡大するため、（１）中国政府の出資企業との合弁会社（ビルディングオートメーションシステムの販売）の設立および（２）中国の建物弱電設備の施工・エンジニアリング会社への資本参加（子会社としてａｚｂｉｌグループ化）を決定しましたのでお知らせします。

　当社はこれまで中国においては２つの現地法人（アズビルコントロールソリューション（上海）有限公司、山武環境制御技術（北京）有限公司）がビルオートメーション事業を展開、主に日系企業が建設する工場、ホテルなどの空調制御を手がけ、近年は現地資本が建設する建物市場（以下ローカル市場）への拡大を目指して来ました。

　中国政府が建物の省エネ化を強く推進しているなか、当社は得意とする省エネ技術を武器に中国ローカル市場への展開を加速します。そこで、既設ビル向け省エネ改修事業の展開のためにローカル市場に強い現地営業ルートを持つ企業との合弁会社の設立および新設ビル市場への参入のため現場施工・エンジニアリング体制を持つ現地企業への資本参加を行います。

１．中節能実業開発有限公司とビルディングオートメーションシステム（ＢＡＳ）販売の合弁会社の設立
　中節能実業開発有限公司は、中国政府が出資するエコ関連事業、中国の省エネ政策の立案、実行責務をもつ企業「中国節能環保グループ」の子会社で、工業団地などの投資開発を行うデベロッパーです。当社は中節能実業開発有限公司との間で合弁契約書を締結しました。合弁会社の名称は「中節能建築能源管理有限公司」、５月の設立を予定しており、董事長と総経理は中節能実業開発有限公司が派遣、当社は副董事長１名と董事１名および技術総監を派遣します。合弁会社は当社のＢＡＳの販売と大型公共建物のエネルギー管理サービス事業を行い、５年後の売上目標は４０億円を計画しています。

　社名：中節能建築能源管理有限公司
　所在地：中国北京市
　出資比率：当社２０％（中節能実業開発７０％、その他１０％）
　事業内容：当社のＢＡＳの販売、エネルギー管理サービス事業


　※調印式の様子は添付の関連資料を参照


２．北京銀泰永輝智能科技有限公司への資本参加
　北京銀泰永輝智能科技有限公司は建物市場の施工・エンジニアリング会社として有力な企業で、インテリジェントビルの総合設計・弱電工事の一括請負、機器販売等を行っています。中国ローカル市場で当社がビル事業を拡大するには設計・工事会社としての資格が必要となるため、資格を持つ現地の会社への資本参加に至りました。このたび北京銀泰永輝智能科技有限公司の董事長夫妻から同社の株式６０％を取得し、子会社としてａｚｂｉｌグループ化します。４月中に登記を完了し、当社からは副董事長１名と董事２名および総経理を派遣します。５年後の売上目標は５０億円を計画しています。

　社名：北京銀泰永輝智能科技有限公司
　所在地：中国北京市
　資本参加後の出資比率：当社６０％、北京銀泰永輝智能科技有限公司　董事長４０％
　事業内容：インテリジェントビルの総合設計・弱電工事の一括請負、機器販売等

　当社の中国におけるビルオートメーション事業の売上は２０１１年に約９億円でしたが、今回の施策を含め今後ますます積極的に事業を拡大し、５年後には１００億円を目指します。

　当社はこれからも、グループ理念である「人を中心としたオートメーション」のもと、お客さまの現場における提案および課題解決力を強化し、お客さまとともに「安心、快適、達成感」を実現してまいります。

株式会社山武はアズビル株式会社へ社名を変更いたしました。