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富士通研究所、映像品質劣化を抑止する技術がSMPTEの推奨指針として採用

2012-04-07

映像中継の高画質化技術が世界の放送機器技術規格
を制定するSMPTEの推奨指針として採用決定
映像の多段中継時の映像劣化を抑止し、高品位な映像伝送システムの実現に貢献



 株式会社富士通研究所(以下、富士通研究所)(注1)は、世界で初めて映像中継時の映像品質劣化を抑止する技術を開発し、その技術が世界の放送機器の技術規格を制定しているSMPTE(映画テレビ技術者協会)(注2)の推奨指針として採用されることが決まりました。今後、本推奨指針を適用した映像伝送システムが普及するに従い、更なる高品質な映像を視聴することが可能となります。

 従来、ニュースやスポーツ、イベント、天気などの現場中継では、複数の中継地点を経由して映像が伝送されます。その際に、各中継地点に配備された映像伝送装置を経由するたびに、画像の色成分に僅かな劣化が生じ、それが累積されることで目に見える『色にじみ』が発生することが知られていました。

 本技術は、従来の機器との互換性を保持したまま『色にじみ』の発生を抑制するもので、2010年度のSMPTE Motion Imaging Journal Certificate of Merit賞を受賞するとともに、今回、推奨指針SMPTE RP 2050−1:2012として採用されることが決まりました。


■背景
 富士通研究所は30年にわたって映像符号化技術の研究開発を行い、その成果はMPEG−2、MPEG−4、H.264/AVCなどの映像符号化国際標準に採用され、性能品質の向上に貢献してきました。また、業界トップレベルの高品位な映像符号化の実用化技術も開発し、デバイス、映像伝送装置、ソフトウェアなどの幅広い映像関連製品の品質向上に適用されてきました。特に富士通株式会社(以下、富士通)(注3)が製品化した業務用映像伝送装置「IPシリーズ」は高い映像品質が評価され、さまざまな映像素材を伝送するために世界中の放送局に採用されています。


※以下、リリース詳細は添付の関連資料を参照


■商標について
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


[注釈]

注1 株式会社富士通研究所:
 代表取締役社長 富田達夫、本社 神奈川県川崎市

注2 SMPTE:
 Society of Motion Picture and Television Engineers(映画テレビ技術者協会)

注3 富士通株式会社:
 代表取締役社長 山本正已、本社 神奈川県川崎市

注4 H.264/AVC:
 ITU−TとISO/IECが共同で標準化した最新の動画像符号化標準方式

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