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川崎重工、中国遼寧省大連市にある造船企業に出資
中国造船企業への出資について
川崎重工は、中国遼寧省大連市にある造船企業の大連中遠造船工業有限公司(DACOS)に出資することを決定しました。
DACOSは、世界有数の規模を誇る海運企業である中国遠洋運輸(集団)総公司(COSCO)が100%出資する中遠造船工業公司(COSIC)と、当社がCOSICと折半出資で共同運営している中国江蘇省の南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)の合弁会社として、2007年に大連市旅順経済開発区において設立されました。出資比率はCOSIC70%、NACKS30%です。DACOSは、敷地面積180万m2、2基の建造ドックを有する大型の造船所を所有しており、これまで2隻の205,000トン型ばら積運搬船を竣工し、納期および品質面において船主から高い評価を受けています。
今回の出資は、COSICがDACOSの競争力を一層強化して、さらなる発展を遂げるために、より高度な造船技術を有する新たな出資者との合弁会社とすることを計画したもので、当社はCOSICよりDACOSの34%の出資持分を譲り受けます。これを受けて、DACOSの資本構成はCOSIC36%、当社34%、NACKS30%となります。
当社がDACOSの直接の出資者となることによって、両社間の最初の合弁会社であるNACKSの成功を基礎として、さらに一歩進んだ協力関係の構築を目指すとともに、DACOSにおける各種船舶の開発・設計・建造能力のさらなる向上と、生産システムおよび経営管理の改善を実現することで、DACOSが長期的に発展していくための堅固な基礎を固めていくものです。
当社は中国拠点を成長センターと位置づけ、事業規模の拡大と収益性の維持向上を目指して国内拠点との協業体制の深化を図り、各種船舶の建造に積極的に取り組んでいきます。
※大連中遠造船工業有限公司(DACOS)の概要、参考画像は添付の関連資料を参照