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矢野経済研究所、アウトレットモール市場に関する調査結果を発表
アウトレットモール市場に関する調査結果 2012
〜競争激化で既存モールはマイナス成長、一方、中堅モールは健闘〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内アウトレットモール市場の調査を実施した。
1.調査期間:2012年2月〜3月
2.調査対象:アウトレットモールを運営・展開する企業等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面接、電話ヒアリング等を併用
<アウトレットモール市場とは>
本調査におけるアウトレットモール市場とは、国内アウトレットモールにおけるテナン売上高をさし、アウトレットモール運営会社の運営収入であるテナント賃料売上高等は含まれない。またwebサイトが主要販路であるアウトレットモール事業者におけるセール品やアウトレット商品の売上高を除く。
【調査結果サマリー】
◆2010年度のアウトレットモール市場規模は5,770億円、前年度比103.4%と拡大
2010年度のアウトレットモール市場規模は、前年度比103.4%の5,770億円となった。新規アウトレットモールの開業や既存施設の増床により、前年実績を上回った。2011年度にも新規開業や増床が続くため、2011年度の市場規模は前年度比102.8%の5,930億円となる見込みである。
◆大手既存モールでさえマイナス成長の厳しい市場環境のなか、中堅デベロッパー運営のアウトレットモールが好調
プロパー店舗(※1)のセール常態化、アウトレット通販サイトの市場拡大等により、アウトレットモールを取り巻く環境が厳しくなってきている。アウトレットモールを牽引する大手2社の既存モールでさえ、売上高が前年比マイナス成長となっている中、中堅デベロッパー(※2)運営のアウトレットモールは好調である。特に、ハイブリッド型モール(※3)や地域住民と国内外観光客の双方のニーズに対応するリゾートアウトレットなどが顧客ニーズをしっかりと掴んで売上を伸ばしている。
※1.百貨店、駅ビル・ファッションビル、ショッピングセンターなど基本的に「定価販売」を行う商業施設
※2.アウトレットモール施設数が1〜2施設のデベロッパーをさす
※3.アウトレットだけでなく、プロパー店舗やアミューズメント施設、生活利便施設などが併設されているモール
<資料発刊>
資料名:「アウトレットモール市場における主要企業実態調査 2012年版」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54104900
*以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照