日立、病院向け寝台用エレベーターに大型サイズの３機種を標準化しラインアップを強化

病院向け寝台用エレベーターのラインアップを強化
２３人乗りを含む大型サイズの３機種を標準化



　株式会社日立製作所（執行役社長：中西　宏明／以下、日立）は、病院、福祉施設におけるエレベーターへのさまざまなニーズに対応するため、寝台用エレベーターのラインアップを強化し、３月３０日に発売します。従来の寝台用エレベーターは１５人乗りのサイズが最大でしたが、今回２３人乗りを含む大型サイズの３機種を標準化し、ラインアップを強化しました。また病院内のエレベーターの利用に際して、医療関係者から要望が多い、緊急時の移動をサポートする機能などを新たに追加しました。


＜新しいラインアップの特長＞
１．かごサイズの大型化
　今回新たにラインアップした２３人乗り（積載質量１，５００ｋｇ）は間口２，０００ｍｍ、出入り口幅１，８００ｍｍ、奥行き３，０００ｍｍで、付き添いの医療関係者や医療機器、計器類がベッド両脇に複数配置されるような循環器系疾患などの重篤患者の緊急搬送に対しても余裕をもった乗り降りが可能です。同時に発売する１７人乗り（積載質量１，１５０ｋｇ）、２０人乗り（積載質量１，３００ｋｇ）は、いずれも間口１，８００ｍｍ、出入り口幅１，５００ｍｍ、奥行きはそれぞれ２，５００ｍｍ、２，８００ｍｍで、患者をベッドに乗せた状態での移動をよりスムーズに行えるようにしました。
　またすべての機種に、かご正面および背面に出入り口を設けた二方向出入り口タイプをラインアップし、病院や福祉施設内の多様なレイアウトにも柔軟に対応することができます。さらに重量物の運搬を可能にするため、かご床の強度を上げることにより、荷重１，０００ｋｇまでの医療機器等の搬送に対応します（＊１）。（有償付加仕様）

２．緊急時の移動をサポート
　医療関係者からの要望が多い機能として、乗り場側で戸開時間の延長を操作できる「乗り場戸開き時間延長ボタン」や、緊急時に優先して乗車するための「緊急呼び戻しボタン」、目的階まで直行運転するための「専用運転切替ボタン」を有償付加仕様として用意し、患者を乗せたベッド搬送や職員の緊急時の移動をサポートします。

３．かご内における衛生環境の向上
　抗菌タイプの操作ボタン（基本仕様）に加え、手すり（抗菌タイプ）、除菌、脱臭効果がある「ナノイー（＊２）発生装置」、雑菌の繁殖を防ぐ為に継ぎ目を無くした「防汚床長尺シート」、かご側板の「防汚／耐汚染性化粧シート」を有償付加仕様としてラインアップしました。

＊１：エレベーターの積載質量はかご床面にほぼ均等に荷重がかかる場合を想定しており、日常的に数百ｋｇもの重量物など一点に荷重が集中するものを運搬する場合はかご床を補強し、一定の重量までの負荷に耐えられるようにしています。
＊２：「ナノイー」はパナソニック株式会社の登録商標です。

＜発売価格＞
　２３人乗り（積載質量１，５００ｋｇ）、停止階数５階床、定格速度６０ｍ／分の場合約２，４００万円です。（基本仕様、工事費込み、税別）

＜病院向け寝台用エレベーター（今回発売）の仕様概略＞

　※添付の関連資料を参照


＜お問い合わせ先＞
　株式会社日立製作所　都市開発システム社　カスタマー・サポートセンター
　ＴＥＬ：０３−３６２０−１０４０（直通）


以上