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ISID、紀陽銀行の投信ネット販売システムをクラウドサービスで構築
ISID、紀陽銀行の投信ネット販売システムをクラウドで構築
〜プロモーションサービスを電通が提供、顧客戦略をトータルで支援〜
株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:釜井 節生、以下ISID)は、株式会社紀陽銀行(本店所在地:和歌山県和歌山市、取締役頭取:片山博臣、以下紀陽銀行)の「紀陽インターネット投資信託」のシステムを、ISIDのクラウドサービス「インターネット投資信託サービス」により構築しました。これにより、紀陽銀行のお客様は、本人確認済みの普通預金口座があれば、来店することなく投資信託の口座開設から購入、照会、解約などの一連のサービスを、原則24時間365日利用可能となりました。
■背景■
紀陽銀行は、平成22年度に開始した第2次中期経営計画における主要戦略の一つとして「多様な顧客接点を生むための効率的な営業体制の構築」を掲げ、徹底した顧客満足の追求とともに、非対面系取引(ダイレクトチャネル)の体制と機能の強化に取り組んでいます。
同行では従来からインターネットバンキングサービスを提供していますが、さらなる顧客満足度の向上を目指して、より積極的なネット活用の仕組みを検討していました。また今回新たに投資信託販売をネット上で開始するにあたっては、システムの構築はもとより、顧客をサイトに誘導し利用を促す仕組みを合わせて構築することを要件としました。
■採用のポイント■
今回の採用にあたっての評価ポイントは以下のとおりです。
(1)一貫した顧客導線設計に基づき、プロモーションや改善支援をトータルで提供
ISIDの「インターネット投資信託サービス」は、親会社である株式会社電通との連携により、クラウド環境上でのシステム構築から、顧客をサイトに誘導するための広告・キャンペーンなどのプロモーション、さらに導入後のアクセス分析・改善支援までを、一貫した顧客導線設計に基づいて提供する電通グループ独自のサービスです。「金融機関は顧客とどのようなコミュニケーションを取るべきか」という視点で、顧客戦略をトータルに支援するワンストップサービスであることが、紀陽銀行の戦略に合致しました。同行が「紀陽インターネット投資信託」の提供開始に合わせて行ったDM、ポスターなどによる一連のプロモーション活動では、電通が企画・制作等を担当しました。今後も定期的アクセス分析に基づくサイトの強化策として、webメディアと連動したプロモーションなどを提案・実施していく計画です。
(2)将来のサービスメニュー追加等にも柔軟に対応できる拡張性
紀陽銀行では今後、インターネットでの個人向け戦略商品のさらなるラインアップ拡充を計画しています。本サービスが、将来の機能拡張やサービスメニュー追加にも柔軟に対応できる点も、採用のポイントとなりました。
(3)高品質なクラウドサービスを、金融機関のニーズに合わせて提供可能
本サービスは、投信ネット販売システムとしての機能はもとより、金融機関の顧客向けシステムに求められる高度な信頼性と可用性を予め備えたクラウドサービスです。ISID独自のクラウド基盤だけでなく、金融機関のニーズに合わせて他社のクラウド環境上で構築・提供することも可能です。
今回は、紀陽銀行に勘定系システムを提供し、また銀行の基幹業務系システムベンダーとして高いシェアを持つ、日本ユニシス株式会社のクラウド基盤上で構築しました。
ISIDでは今後も、「インターネット投資信託サービス」のさらなる機能強化に取り組むとともに、住宅ローンや個人向け国債など個人顧客を対象とするすべての金融サービス向けシステムを、電通グループならではのノウハウに基づくクラウドサービスとして提供していく計画です。顧客戦略をシステムとコミュニケーションの両面から支援することにより、金融機関のダイレクトチャネル活性化に貢献してまいります。
*会社概要は添付の関連資料を参照