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カゴメ、植物性乳酸菌「ラブレ菌」の更年期症状を改善する効果など研究成果を発表
ラブレ菌(Lactobacillus brevis KB290)に
更年期症状(便秘や冷え、肩こり、腰痛など)を改善する効果が期待
―カゴメ、石塚産婦人科の共同研究―
カゴメ株式会社(社長:西秀訓)と医療法人石塚産婦人科(栃木県那須塩原市)は、植物性乳酸菌であるLactobacillus brevis KB290(以下、ラブレ菌)の更年期症状に及ぼす影響について共同で研究を進めています。今回、便秘を含む更年期症状を自覚する45−55歳の女性13名を被験者としてラブレ菌の摂取試験を実施し、ラブレ菌の摂取により便通が改善されることに加え、冷えや肩こり、腰痛などの更年期症状も改善されること(下図参照)を明らかにしました。なお、本研究内容は3rd TNO Beneficial Microbes Conference(第3回有用微生物学会 2012年3月26日〜28日、ノールトウェッカーアウト[オランダ])で発表いたします。
〔図.更年期症状のアンケートスコアの変化〕
*添付の関連資料「添付資料」を参照
■共同研究者 医療法人石塚産婦人科 郡山純子 副院長のコメント
女性は更年期(50歳前後)を迎える頃に、エストロゲンの分泌衰退などが原因となり、更年期症状を訴える方が多くなるといわれています。更年期症状は便秘や冷え、肩こり、腰痛、顔のほてりなど多岐にわたる不定愁訴(原因となる病気が特定できない症状)が現れますが、一つの症状が改善されると同時に別の症状も改善されるということが治療の現場ではよく見られます。今回の試験結果からも、便秘を含む更年期症状を自覚する45−55歳の女性にラブレ菌を摂取してもらうことで、便秘が緩和されるだけでなく、冷えや肩こり、腰痛といった症状も改善される可能性が見出されました。このため、ラブレ菌は更年期症状の治療の一助になることが期待されると考えています。
■研究概要
*添付の関連資料を参照
■用語の説明
ラブレ菌:
学名 Lactobacillus brevis KB290 通称、Labre(ラブレ菌)
京都の漬物「すぐき」から(財)ルイ・パストゥール医学研究センター(京都)で分離され、その整腸作用や免疫力を高める作用が研究されてきました。
整腸作用:
排便状況(排便回数、排便量、便性状など)の改善および排便状況改善のメカニズムである腸内菌叢バランスの改善作用を整腸作用といいます。
エストロゲンと更年期症状:
エストロゲンは月経の周期や排卵に大きく関与している女性ホルモンの一種で、生殖機能を維持する作用などが知られています。また、加齢による卵巣機能の低下により分泌量が減少すると、不定愁訴として疲労感や気分不安定、不眠といった精神面の症状や、便秘、冷え、肩こり、腰痛、顔のほてりといった身体的な症状が現れることが多くなるといわれています。
クッパーマン更年期障害指数 阿部変法(TM):
更年期症状の評価を目的として、日本国内の産婦人科領域で広く使用されている調査票です。日本人に特徴的な症状を含む17症状の質問項目(11の症状群に分類される)があります。また、症状群の一つである『血管運動神経障害様症状』のアンケートスコアは、「顔がほてる」、「汗をかきやすい」、「腰や手足が冷える」、「息切れがする」という4つの症状のアンケートスコアから算出されています。
■学会発表の要旨
*添付の関連資料を参照