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アドバンテスト、4月から半導体検査装置など向けMEMSリレーのサンプル出荷を開始
アドバンテスト、MEMSリレー市場に参入
サンプル出荷を開始。圧電駆動方式で小型化と高信頼性を実現
株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:松野晴夫)はこのたび、半導体検査装置、高速通信機器、高周波計測器・部品などに使用されるMEMSリレーを開発し、2012年4月よりサンプル出荷を開始いたします。
※製品画像は、添付の関連資料を参照
高周波リレーは現在、電磁駆動や静電駆動によるものが多く普及しています。しかし電磁駆動はサイズや消費電力が大きい、静電駆動は静電気等の環境に影響されやすく、駆動電圧も高いという問題を抱えています。
当社のMEMSリレーは、圧電駆動方式を採用しこれらの問題を解決しました。独自の成膜技術により、低駆動電圧に必要な薄さ1μ(1000分の1ミリメートル)の圧電膜を実現。
また、半導体試験装置で実績を重ねてきた接点制御技術により、動作の高信頼性も兼ね備えています。電磁駆動方式より小型化や省電力で勝り、静電駆動方式より耐環境性や駆動電圧に優れています。また、当社が長年培ってきた高周波計測技術により、最大20GHzの高周波伝送に対応できます。
なお、量産開始は2013年1月を予定しております。
当社は今後も半導体試験の領域にとどまらず、自動車や医薬・医療などの市場において画期的なソリューションを提案してまいります。
■特長
1.小型。チップ厚は0.9mm
2.20GHzまでの高周波伝送に対応
3.12Vの駆動電圧を実現
■主な仕様(参考値)
周波数範囲 DC〜20GHz
駆動電圧 12V
接点構成 SPDT
サイズ 5.4×4.2×0.9mm、2.9×3.4×0.9mmの2種類
アイソレーション >20dB(〜20GHz)
挿入損失 <1dB(〜20GHz)
特性インピーダンス 50Ω
主な用途 半導体検査装置、高速通信機器、高周波計測器・部品など
サンプル価格 8800円/個
以 上