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NICTとJAXA、「きぼう」船外実験プラットフォーム利用ミッション「SMILES」の観測データを一般公開

2012-03-08

「きぼう」船外実験プラットフォーム利用ミッション
超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(SMILES:スマイルズ)による観測データの一般向け公開開始について


 情報通信研究機構(NICT)と宇宙航空研究開発機構JAXA)が共同開発し、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟 船外実験プラットフォームに取り付けた超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(SMILES:スマイルズ)は、絶対温度4K(−269℃)に冷却した超伝導検出器によって、これまでにない高精度の大気観測のミッションを行いました。
 NICTとJAXAでは、SMILESの観測データの高い観測精度を実証するために、大気微量分子の導出精度を高めるための改良を進めるとともに、平成21年8月の研究公募によって選んだ研究グループのみに限定して、観測データの提供を行ってきました。
 このたび、データの観測精度の高さが確認でき、一般の利用者向けに観測データを公開しましたのでお知らせします。今回公開するデータは、SMILESにより観測された625〜650GHzの電磁波の強度を解析することによって得られた、地球大気のオゾン及び化学的に関連する塩素化合物など合計11種類の大気微量分子の高度分布です。このデータは、成層圏や下部中間圏における大気微量分子の化学的現象を精密に測定したものであり、オゾンホールに代表される成層圏オゾンの変動や地球温暖化など気候変動の解明に大きく貢献します。

 *参考例の画像は添付の関連資料を参照


【SMILESデータ公開サイト】
 http://smiles.isas.jaxa.jp/access/indexj.shtml

※データのダウンロードについては、ユーザ登録制とさせていただいています。データの利用を希望する方は、お名前・ご所属・利用目的(100字程度の簡単な記述で結構です。)を記載した電子メールを、data-release@smiles.tksc.jaxa.jp あてに送信してください。折り返し、データのダウンロード方法等を、返信メールにてご連絡いたします。


<用語 解説>
【SMILESとは】
 SMILESは、極低温に冷却した超伝導検出器により、大気微量分子の放出する微弱なサブミリ波を計測する地球大気観測センサです。超伝導検出器を使うことで測定ノイズを極限まで抑え、装置の測定性能を向上させています。超伝導検出器を使っていない既存の衛星観測センサと比べて、一桁以上高い観測性能を発揮することや、従来は測定が困難とされていた分子種の精密な観測を実現しました。平成21年9月に「きぼう」船外実験プラットフォームに設置され、平成22年4月に装置内部の発振器が故障するまで、約6か月間にわたって地球大気の観測を行い、データを取得しました。

 ※補足資料は添付の関連資料を参照

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