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矢野経済研究所、ERP市場動向に関する調査結果を発表
ERP市場動向に関する調査結果 2012
〜2011年は前年比7.3%増と堅調、震災などの影響は軽微で2012年にかけて成長の見通し〜
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて、ERP市場に関する調査を実施した。
1.調査期間:2011年11月〜2012年1月
2.調査対象:国内ERPパッケージベンダー(23社)
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談
<ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージとは>
基幹業務管理パッケージ。財務会計、人事給与、販売管理、生産管理など基幹業務データを統合する情報システムを構築するためのパッケージソフトウェアを指す。
【調査結果サマリー】
◆2011年のERPパッケージライセンス市場は前年比7.3%増と成長
2011年のERPパッケージライセンス市場は1,058億円、前年比7.3%増となった。2011年は東日本大震災、円高、ユーロ危機、タイでの洪水など、社会的・経済的変化の大きい年だったが、ERP市場に対する影響は少なかった。また、2011年6月には金融相によりIFRS(国際財務報告基準)の適用時期を延期すると発表されたが、こちらもマイナス要因とはなっていない。
ユーザ企業においては積極的な投資姿勢が表れるようになってきている。製造業では海外事業の強化を目的に、海外拠点への投資を増やす傾向もある。
◆2012年は引き続き好調で前年比6.4%増となる見通し
2012年のERPパッケージライセンス市場は1,125億円、前年比6.4%増となり、2011年からの上向きのトレンドは継続する見通しである。ERP市場は、リーマンショック後の2009年には前年比15.8%のマイナスとなり大きくダウンしたが、2011年、2012年の成長で落ち込んだ分をほぼ取り戻すと予測する。
◆「クラウド」、「グローバル化」、「スマートデバイスへの対応」でベンダー間に差
クラウドコンピューティングの普及、企業の急速なグローバル化、スマートフォンやタブレット端末といったスマートデバイスの業務利用等によって、ユーザがERPを利用する環境は大きく変化しつつある。
これらのトレンドに対する方針はベンダーによって異なる。ERP市場は成熟市場であり、各社の製品機能や価格は横並びとなっているが、今後はクラウドへの対応状況や海外拠点でも利用できるか、などといった新しい評価基準でERPパッケージが選択される機会が増える見通しである。
【資料発刊】
資料名:「2011−2012 ERP市場の実態と展望」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54101400
※YRIマーケットNow!に掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
*以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照