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アナログ・デバイセズ、無線システム・オン・チップ「ADuCRF101」を発表
アナログ・デバイセズ、パワー効率の良いワイヤレス接続を実現する
無線システム・オン・チップ「ADuCRF101」を発表
●データ・コンバージョン、RF、および32ビット・マイクロプロセッサを搭載
●ワイヤレス・センサー・ネットワークへのRFの組込みを簡素化
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、RF(無線周波数)送受信機能やデータ・コンバージョン、さらにマイクロプロセッサという、完全なプログラマブル無線を実現するために必要なすべての機能を集積したSoC(システム・オン・チップ)製品「ADuCRF101」を発表しました。ADuCRF101無線SoCは消費電力が低く、電気・ガス・水道などのメータや、医用遠隔測定システム、ビル自動化システム、資産管理システム、セキュリティ・システムなどの遠隔バッテリ駆動ワイヤレス・センサー・ネットワーク(WSN)アプリケーション向けに設計されています。また、この無線SoCには12ビット A/Dコンバータ(ADC)や32ビット・マイクロプロセッサ・コアに加え、オンチップSRAMやフラッシュメモリ、さらにISM帯無線トランシーバも集積されています。
ADuCRF101は単一の9mm×9mmパッケージに、コンバータや低消費電力32ビット・マイクロプロセッサ、大容量のオンチップ・メモリ、さらに高性能なRF通信機能を集積したことで、バッテリ駆動WSNアプリケーションにおいて、最高レベルの性能を発揮します。マイクロプロセッサはオープン・ソースのARM(R) Cortex(TM)−M3プロセッサです。評価用のハードウェアやソフトウェア・ツールと組合せて提供することで、ワイヤレス・データ・アクイジションシステムの設計者に、設計の簡素化と開発時間の短縮というメリットをもたらします。
ADIの高精度アナログ・マイクロコントローラの製品ポートフォリオに、Cortex−M3プロセッサベースの超低消費電力のADuCRF101が加わることで、遠隔センシングや計測アプリケーションに課せられる厳しい設計要件にも対応できるようになりました。
■広範囲なアプリケーションに最適な低消費電力製品
ADuCRF101は、雑音の多い環境でも、バッテリ寿命に大きな影響を与えずにデータのキャプチャや、測定、伝送を迅速に行う必要のあるアプリケーションに適しています。
アナログ・デバイセズ社 エネルギー・グループ・ディレクタのロン・クリガー(Ronn Kliger)は次のように述べています。「ADuCRF101により、エネルギー計測分野の顧客に、ADIのISM帯トランシーバと顧客が選んだプロセッサを組合せた設計を行うか、完全集積SoCをお使いいただくかの選択肢を提供できるようになります。またこの製品は、単相/多層電力計用ICから多様な集積RFトランシーバまで広範な製品ラインアップをもつ当社のエネルギー製品ポートフォリオの拡充という意味でも重要な製品です。ADuCRF101は、性能要求の厳しいバッテリ駆動によるガス、水道やヒート・メーター向けのシングルチップの通信ソリューションです」
医用患者監視システム、例えばワイヤレス心電計のような患者が身につける遠隔計測モニターの場合、小型でかつ、バッテリ寿命を延長できる低消費電力という性能が求められるだけでなく、患者のバイタル・サインの通信を途切れることなく保つ性能が要求されます。ADuCRF101はこれらの要求を満たし、さらに、病院環境の外で患者を監視するプラットフォームも提供します。
※以下、製品画像とリリースの詳細は添付の関連資料を参照