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不動産経済研究所、2011年の全国マンション市場動向を発表

2012-02-28

≪全国マンション市場動向≫
−2011年のまとめ


◎マンション発売、全国で2.2%増の8.6万戸。2年連続で前年比増加に。
◎首都・近畿圏の落ち込みを九州・中国がカバー。震災影響で東北3割減。
◎平均価格は3.1%DOWNの3,896万円、発売総額は1.0%減額の3.37兆円。



(1)2011年の1〜12月に全国主要都市で発売された民間マンションは8万6,582戸であった。(過去最多は’94年の18万8,343戸)
   2010年(8万4,701戸)に比べて1,881戸(2.2%)の増加。首都圏・近畿圏は減少となったが、中国地区や九州地区の増加で全国的には増加となった。

(2)首都圏4万4,499戸(対前年比0.1%減)、近畿圏2万219戸(同6.9%減)、東海・中京圏6,227戸(同2.2%増)、北海道1,791戸(同49.1%増)、東北967戸(同33.1%減)、関東935戸(同28.3%増)、北陸・山陰121戸(同53.1%減)、中国3,022戸(同52.7%増)、四国1,016戸(同39.0%増)、九州7,785戸(同29.5%増)。東日本大震災の影響で東北地区の供給戸数が967戸となり33.1%の減少に。

(3)1戸当りの価格は3,896万円で、前年(4,022万円)比126万円、3.1%のダウン。1m2当たり単価は54.3万円で前年比1.4万円、2.5%のダウンであった。
   平均価格が前年比でダウンとなったのは2年ぶりのことであり、m2単価が前年比でダウンとなったのも6年ぶりのことである。
   また、平均価格が4,000万円を割り込んだのは2年ぶり、m2単価が55.0万円を割り込んだのも2年ぶりのことである。

(4)マンションの発売総額は約3兆3,728億円、前年(約3兆4,067億円)比339億円、1.0%の減額。

(5)事業主別供給戸数首位は三菱地所レジデンス(5,331戸)で、初のトップであった。第2位は野村不動産(5,034戸)、第3位は三井不動産レジデンシャル(4,980戸)。

(6)2012年の発売は10.00万戸(15.5%増)3年連続で増加する見込み。


−概要−
 1.全国における2011年年間(1〜12月)のマンション発売戸数は8万6,582戸であり、2010年の8万4,701戸に比べて1,881戸(2.2%)の増加となった。
   2年連続で8万戸を突破、前年比増加も2年連続である。大量供給エリアの首都圏・近畿圏は減少となったものの、中国や九州地区の増加で全国的には増加となったもの。過去最多は1994年実績の18万8,343戸。

 1.2011年の地域別発売戸数は、首都圏4万4,499戸(全国比51.4%)、近畿圏2万219戸(同23.4%)、東海・中京圏6,227戸(同7.2%)、北海道1,791戸(同2.1%)、東北地区967戸(同1.1%)、関東地区935戸(同1.1%)、北陸・山陰地区121戸(同0.1%)、中国地区3,022戸(同3.5%)、四国地区1,016戸(同1.2%)、九州地区7,785戸(同9.0%)である。

 1.2010年実績に対する2011年の地域別の増減率は、首都圏0.1%減、近畿圏6.9%減、東海・中京圏2.2%増、北海道49.1%増、東北地区33.1%減、関東地区28.3%増、北陸・山陰地区53.1%減、中国地区52.7%増、四国地区39.0%増、九州地区29.5%増である。

 1.首都圏の都県別発売戸数は東京都2万3,672戸、神奈川県1万1,495戸、埼玉県5,874戸、千葉県3,458戸である。
   2009年実績に対する都県別の増減率は東京都0.7%減、神奈川県12.8%増、埼玉県5.1%増、千葉県29.6%減である。
   都区部(23区内)は1万9,410戸で、2010年の2万393戸に対して983戸(4.8%)減となっている。

 1.近畿圏の府県別発売戸数は大阪府1万2,761戸、兵庫県4,750戸、京都府1,613戸、奈良県470戸、滋賀県625戸、和歌山県0戸である。
   2010年実績に対する増減率は大阪府6.1%減、兵庫県6.9%減、京都府16.5%減、奈良県58.8%増、滋賀県8.8%減、和歌山県−。

 1.主な地方中核都市の発売戸数は札幌市1,761戸、仙台市794戸、名古屋市3,749戸、広島市1,516戸、福岡市3,553戸である。
   これらの都市の2010年実績に対する増減率は、札幌市46.6%増、仙台市23.4%減、名古屋市30.7%増、広島市72.3%増、福岡市57.8%増である。

 1.2011年のマンション平均分譲価格は全国平均で3,896万円である。2010年の平均価格(4,022万円)に比べて、126万円、3.1%のダウンであった。
   m2単価は全国平均で54.3万円となり、2010年のm2単価(55.7万円)に比べて、1.4万円、2.5%のダウンであった。
   平均価格が4,000万円を割り込んだのは2年ぶり、m2単価が55万円を割り込んだのも2年ぶりのことである。
   首都圏は4,578万円で、2010年の4,716万円に比べて138万円、2.9%のダウン、近畿圏は3,490万円で2010年の3,452万円に比べ38万円、1.1%のアップである。

 1.全国のマンション発売総額は約3兆3,728億円で、2010年の約3兆4,067億円に比べて339億円(1.0%)の減額となった。(’00年 約6兆4,452億円)

 1.事業主別の発売戸数の上位10社は、三菱地所レジデンス5,331戸、野村不動産5,034戸、三井不動産レジデンシャル4,980戸、大京4,291戸、住友不動産2,995戸、大和ハウス工業2,638戸、東急不動産2,247戸、プレサンスコーポレーション1,985戸、近鉄不動産1,825戸、あなぶき興産1,772戸。三菱地所レジデンスは初のトップである。

 1.2012年における発売見込みは全国で約10.00万戸と2010年に比べると約1.34万戸、15.5%増の見込みである。
   首都圏が5.30戸(19.1%増)、近畿圏2.07万戸(2.4%増)、東海・中京圏0.65戸(4.4%増)、九州地区1.00万戸(28.5%増)。
   大幅増加は首都圏と中・四国及び九州。ただし、大都市圏(中でも首都圏)、大手企業中心の一極集中型市場には大きな変化はない。



※以下の資料は添付の関連資料「添付資料〔表(1)〜(6)〕」を参照
 ・表(1)マンション発売戸数推移(全国 ’02〜’11年)
 ・表(2)−(イ)マンション発売戸数推移(首都圏 ’02〜’11年)
 ・表(2)−(ロ)マンション発売戸数推移(近畿圏 ’02〜’11年)
 ・表(3)マンション価格推移(全国 ’02〜’11年)
 ・表(4)−(イ)マンション価格推移(首都圏 ’02〜’11年)
 ・表(4)−(ロ)マンション価格推移(近畿圏 ’02〜’11年)
 ・表(5)事業主別発売戸数(上位20社) ’09年〜’11年
 ・表(6)2011年供給ランキング


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