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NEC、屋内ワイヤレス通信を大容量・高速化するLTEフェムトセル基地局を販売
NEC、屋内向けLTEフェムトセル基地局を販売開始
NECは、オフィスや家庭など屋内におけるワイヤレス通信の大容量、高速化を実現するLTEフェムトセル基地局を、通信事業者向けに販売開始しました。新製品は、端末の同時接続数が約30台の企業向けと、約16台の家庭向けの2タイプで、出荷は2012年第2四半期を予定しています。
本基地局は、屋内のブロードバンド回線を通じて、通信事業者のコアネットワークに接続するとともに、基地局と端末の間はLTEで接続します。また、本基地局は、ブロードバンド回線に接続するだけで、初期設定などの作業が不要なプラグ&プレイを実現しています。さらに、屋外のLTE基地局など異なるネットワークの中に設置した場合でも、自動で電波の干渉を制御する技術を採用することで、高い通信品質を保証し、屋内における大容量・高速な通信環境の構築を実現します。
NECはこれまでグローバルで18の通信事業者とフェムトゲートウェイから基地局までトータルで提供するフェムトセルシステムの納入契約、39件のトライアルを実施するなど、豊富な実績を有しています。特に、海外で展開しているRAN−GW方式(注1)においては、LTEに移行する際のスムーズかつ効率的な設計を採用することにより、通信事業者の設備投資費削減に貢献しています。また、フェムトセル関連の通信事業者、ベンダが集まる「スモールセルフォーラム」においては、NECはボードメンバーとしても中心的な役割を果たし、当フォーラムより3年連続で当社の活動を評価するアワードを受賞しています。
NECは今後も、フェムトセル分野における中心的ベンダとしてフェムトセルの普及に努めていきます。
なお、NECは、新製品を、本年2月27日から3月1日までスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress2012」のNECブースにて展示します。
以上
(注1)
RAN−GW方式:Radio Access Network−GateWay、通信事業者の既存コアシステムに接続する方式