電通、中国２８７都市の消費規模と成長力を数値化したデータベースを開発

電通、中国２８７都市の消費規模と成長力を数値化したデータベース
「Ｃｈｉｎａ　Ｍａｒｋｅｔ　Ｐｏｗｅｒ　Ｉｎｄｅｘ」を開発
―中国のエリアマーケティング戦略立案サービスを提供開始―



　株式会社電通（本社：東京、社長：石井直）は、中国でビジネス展開する企業のエリア戦略立案支援を目的に、中国の経済成長を牽引する内陸都市を含む全２８７都市のＢｔｏＣ市場の規模と成長力を指数化した「Ｃｈｉｎａ　Ｍａｒｋｅｔ　Ｐｏｗｅｒ　Ｉｎｄｅｘ」を開発しました。電通はこの指標を活用して、クライアント向けの中国市場拡大コンサルテーションを開始いたします。

　これまで多くの日系企業は、中国に市場性の高い大規模都市が勃興していることを認めながらも、戦略立案に必要なデータ収集と分析に苦慮してきました。都市数が多すぎることで現地視察を行うこともできず、結果として客観情報が不足する中でエリア戦略を講じざるを得ないのが現状でした。

　今回開発した「Ｃｈｉｎａ　Ｍａｒｋｅｔ　Ｐｏｗｅｒ　Ｉｎｄｅｘ」は、これまでの都市総合力指標と異なり、市場の”消費力”に焦点を当てたものです。現行最新の都市統計データを専門的な手法で分析し、中国２８７都市のＢｔｏＣ市場魅力度を消費規模と成長力の２つの指標でＩｎｄｅｘ化しています。
　これまで中国国内では、社会科学院が都市総合力ランキングなどを発表していますが、マーケティングに直接役立つＢｔｏＣ市場魅力度のランキングがこれだけ多くの都市について数値化されているのは日本で希少であり、日系企業の中国マーケティングの有効なツールとして活用できます。

　また、電通ではこれまで使用していた中国３５都市の大規模消費者データベースを、今年は６０都市１６０以上の商品カテゴリーの購買実態がわかる９２，９００サンプルのデータベースにバージョンアップします。更に、長年構築してきた多種の中国情報も併用し、マーケティング候補となる都市の潜在市場規模、都市在住の消費者の購買行動、ターゲットボリュームとプロフィール、競合環境を短時間で把握することができ、現実味あるエリア戦略の立案が可能となりました。

　この「Ｃｈｉｎａ　Ｍａｒｋｅｔ　Ｐｏｗｅｒ　Ｉｎｄｅｘ」の詳細は、２月１７日に電通総研から発刊されるＧＬＯＢＡＬ　ＩＮＳＩＧＨＴ　ＲＥＰＯＲＴ　−中国市場拡大の鍵は”内陸都市”と”広域消費圏”にあり−に記載されています。　本レポートのポイントは以下の５つです。


１）２８７都市の消費規模と成長力の上位ランキングを掲載しました。
２）この２つの指標から”ポスト三大都市”、これからの”成長都市”を抽出しました。
３）中国マーケティングでよく使われる”１〜５級都市”という行政視点での都市区分に対して、ＢｔｏＣ市場魅力度を基に企業ニーズにこたえる新たな区分として”ＡＡＡ、ＡＡ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ”という６つの都市クラス分類を提起し、該当都市を説明しています。
４）多数の有望都市を個別に攻略するエリア戦略に対して、自社資源を効果効率よく使って大きな市場規模を確保できる”広域消費圏戦略”を新たな切り口として提唱し、４大広域消費圏を特定しています。
５）４大広域消費圏分析では、沿海部と内陸部の違い、成熟都市と成長都市の購買力や消費態度の差を説明しています。
＊本レポートは電通総研ＨＰ内のＧｌｏｂａｌ　Ｉｎｓｉｇｈｔ　Ｌａｂ（http://www.dentsu.co.jp/dii/project/globalinsight/index.html）からＰＤＦまたはｅ−ｂｏｏｋ形式（ＰＣ対応、アンドロイド版タブレット対応）で、どなたでもダウンロードできます。


　今後、電通では「Ｃｈｉｎａ　Ｍａｒｋｅｔ　Ｐｏｗｅｒ　Ｉｎｄｅｘ」を活用して個別企業向けにエリア戦略のご相談を受け、ご提案をしてまいります。



※参考画像は添付の関連資料を参照