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東京エレクトロンデバイス、米サイプレスとUSB 3.0デバイスインタフェースカードを共同開発

2012-02-11

サイプレスと東京エレクトロンデバイス、
USB 3.0デバイスインタフェースカードを共同開発
〜フレキシブルな超高速USB 3.0コントローラ採用により、
高帯域幅を必要とするシステム向けに開発イノベーションを加速〜



 Cypress Semiconductor Corp.(カリフォルニア州サンノゼ、以下サイプレス)と東京エレクトロン デバイス株式会社(本社:横浜市神奈川区、代表取締役社長:栗木 康幸、以下TED)は、USB 3.0デバイスインタフェースカードを共同開発したことを、2月8日に発表しました。TEDから販売される「TB−FMCL−USB30」は、サイプレスのEZ−USB(R) FX3(TM)コントローラを使って新しいSuperSpeed USBを実装しており、5GbpsでUSB 2.0の10倍のデータレートを実現します。

 今回共同開発したTB−FMCL−USB30は、最大5Gbpsのデータレートに対応可能なPCインタフェースに接続するFPGAメザニンカード(FMC)で、SuperSpeed USBをサポートするサイプレスのEZ−USB FX3デバイスを採用しています。TB−FMCL−USB30は、マザーボードに接続するだけですぐにUSB 3.0の組み込み評価が可能です。同梱のリファレンスデザインは、ザイリンクス社FPGAに組み込まれているAMBA(R) 4 AXI4(TM) (Advanced eXtensible Interface 4)対応Slaveペリフェラルへのアクセスを可能にするために開発されたもので、ユーザーはザイリンクス社エンベデッド開発キット(EDK)を利用することで、AXI4ベースのFPGAデザインにUSB 3.0インタフェースを簡単に組み込むことができます。TB−FMCL−USB30はTEDの自社ブランド「inrevium(インレビアム)」として提供されます。

 EZ−USB FX3は業界初のUSB 3.0ペリフェラルコントローラの1つで、現在入手可能な唯一のプログラマブルソリューションです。EZ−USB FX3は、GPIF(TM) II(General Programmable Interface)と呼ばれる完全設定可能なプログラマブルインタフェースを備えており、最大400MBpsのデータレートに対応しています。GPIF IIにより、FX3はあらゆるプロセッサ、ASIC、またはFPGAとの直接接続が可能になり、グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)のGPIF II Designerツールキットを使うことによって、システム設計者のニーズに合わせたGPIFの設定を行うことができます。また、いくつかの一般的なシステムインタフェース、たとえば、FIFO、SRAM、非同期/同期多重化アドレス/データなども提供されています。プロセッサコアとしてARM9、さらに512kBのRAMを内蔵したことによって、200 MIPSの演算能力を提供し、コントローラ内部でのデータ処理が必要となるアプリケーションを実行することができます。さらに、FX3はSPI、UART、I2C、I2Sなどのシリアルインタフェースも備えており、あらゆるシステムでUSB 3.0の導入を可能にするフレキシブルかつ集積度の高い機能を提供します。

 今回の協業について、サイプレスのSuperSpeed USB Business Unit、Senior Marketing DirectorのMark Fuは、「TEDのようなリーダーがUSB 3.0ソリューションをタイムリーに提供し、SuperSpeedマーケットがさらに勢いづく機会を得ることを本当に嬉しく思います。EZ−USB FX3を使ったFPGAメザニンカードは、多くの組み込みアプリケーションでUSB 3.0の採用を推し進める『USB 3.0イネイブラー』となる非常に良い見本だと思います」と期待を語っています。

 東京エレクトロン デバイス株式会社ソリューション事業統括本部長の初見泰男氏は、「現在、パソコンからデジタル家電まで幅広く採用が広がるUSB 3.0対応インタフェースカードを、既に様々なUSB関連商品を市場に投入されているサイプレス様と共同開発できたことを、大変嬉しく思います。今後もパートナー各社との協業を強化していくことにより、FPGA開発を加速する新たなソリューション提案を推し進めていきます。」と抱負を語っています。

 TB−FMCL−USB30は、USB 3.0インタフェースが必要な幅広い組み込みアプリケーションをターゲットとして、TEDから直接販売を行い、2014年中で1,000枚を目標に販売していきます。本製品に接続するマザーボードは、2012年1月にリリースした Kintex(TM)−7 ACDC1.0ベースボードをはじめ、Virtex(R)−6 FPGA,Spartan(R)−6 FPGA搭載の評価プラットフォームをTEDより提供しており、Virtex−7 FPGA搭載の評価プラットフォームも現在開発中です。
 TB−FMCL−USB30の詳細はhttp://ppg.teldevice.co.jp/m_board/inrevium/b_option.htm#tb-fmcl-usb30、各種マザーボードの詳細はhttp://ppg.teldevice.co.jp/m_board/index.htmをご参照ください。

 なお、2012年2月10日に東京コンファレンスセンター・品川にて開催される、TED主催の技術セミナ/展示会「TEDプログラマブル ソリューション 2012」において、TB−FMCL−USB30を使用したUSB 3.0データ転送デモを実施いたします。


【TB−FMCL−USB30の概要】
 http://ppg.teldevice.co.jp/m_board/inrevium/b_option.htm#tb-fmcl-usb30

 ・LPC用FMCカード
 ・USB 3.0デバイス(*注)に対応
 ・サイプレスEZ−USB FX3(CYUSB3014)搭載
 ・USB Type−Bコネクタ
 ・SPI FlashROM 128Mbit
 ・デバッグ用として以下のピンヘッダを搭載
  −RS−232
  −JTAG
  −I2C
  −I2S
  −SPI
 *注:Hostには対応しておりません。


【EZ−USB FX3の仕様】
 ・高集積:PHY内蔵の高集積USB 3.0ペリフェラルコントローラ
 ・高性能:ARM9および512kB RAMによるデータ処理
 ・コネクティビティ:I2C、I2S、SPI、およびUARTペリフェラル
 ・柔軟性:独自技術の32ビット100MHz GPIF II
 ・低電力:低電圧1.2Vコアおよび独立したパワードメイン
 ・フレキシブルなクロック:19.2、26、38.4、52MHzのクロック入力または19.2MHzの水晶発振子から選択可能
 ・小型実装面積:10mmx10mm、0.8mmピッチ、121ボールBGAパッケージ


【TB−FMCL−USB30販売開始時期】
 2012年3月予定


*製品画像は、添付の関連資料を参照


【セミナのご案内】
 「TEDプログラマブル ソリューション 2012」
 日程:2012年2月10日(金)
 時間:10:30〜18:00(9:45amより受付開始)
 場所:東京コンファレンスセンター・品川 5F
 主催:東京エレクトロン デバイス株式会社
 URL:http://ppg.teldevice.co.jp/m_event/tps2012/index.htm


※EZ−USBはCypress Semiconductor Corp.の登録商標、FX3およびGPIFは同社の商標です。ザイリンクスの名称およびロゴ、Kintex、Virtex、Spartan、そのほか本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびそのほか各国のザイリンクス社の登録商標または商標です。AMBA、AXI4はARM社の商標です。その他このニュース リリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。


【サイプレスについて】
 サイプレスは、お客様の製品開発に要する時間を短縮し、システムの付加価値を高める、高性能なミックスドシグナルプログラマブルソリューションを提供しています。サイプレスの製品ラインアップには、主力のPSoC(R)(Programmable System−on−Chip)ファミリと、その派生品で高電圧/LED照明アプリケーションに向けたPower PSoC(R)ソリューション、タッチスクリーンに向けたCapSensing(R)タッチセンシングおよびTrueTouchソリューションなどがあります。サイプレスはUSBコントローラのリーダーでもあり、マルチメディア携帯機器の接続性と性能を高める高性能West Bridge(R)ソリューションなどがあります。また、サイプレスはメモリやプログラマブルタイミングデバイスにおいても有数のサプライヤです。サイプレスが対象とする市場は多岐にわたり、民生、モバイル携帯機器、コンピュータ、データ通信、車載、産業機器、および軍事などを対象にしています。サイプレスはNASDAQ Global Select Marketに上場(銘柄コード:CY)しています。
 URL:http://japan.cypress.com/


東京エレクトロン デバイス株式会社について】
 東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。
 URL:http://www.teldevice.co.jp/


【inrevium(インレビアム)について】
 東京エレクトロンデバイスは、1985年に開設した設計開発センターの豊富な設計開発経験を活かして、お客様の要求に基づくデザインサービス(設計受託業務)と、市場のニーズを先取りした自社開発商品を、”inrevium(インレビアム)”ブランドで提供する開発ビジネスに注力しています。現在60種類を超える商品が提供されており、今後も高付加価値の開発ビジネスに取り組んでいく予定です。
 inrevium 専用サイト URL:http://www.inrevium.jp/


<USB 3.0デバイスインタフェースカード(TB−FMCL−USB30)に関するお客様からのお問い合わせ先>
 東京エレクトロン デバイス株式会社 PLDソリューション部
 Tel:045−443−4034、Fax:045−443−4058
 お問い合わせフォーム:http://ppg.teldevice.co.jp/request/index.htm

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