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JAMSTECとJAXA、包括的な連携協力で協定締結
海洋研究開発機構と宇宙航空研究開発機構との
連携協力協定の締結
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏、以下JAMSTEC)と独立行政法人宇宙航空研究開発機構(理事長 立川敬二、以下JAXA)は、海洋・宇宙連携を進め、包括的な連携協力を効果的に実施することを目的として、平成24年2月6日、連携協力協定を締結しました。
JAMSTEC とJAXA は、これまで地球フロンティア研究システムの共同運営*1 や地球シミュレータの共同開発*2 など、地球環境分野をはじめとする協力関係を築いてきました。両機構は、本協定に基づき、相互の研究開発能力及び人材等を活かし、これまで行ってきた地球環境分野や通信技術分野における連携協力をより一層進めるほか、防災・宇宙輸送等の新たな分野も含めた共同研究や、データの相互利用、広報、青少年への教育、普及啓発等、様々な活動を積極的に進めていきます。
今後見込まれる具体的な共同研究テーマの例としては、JAXA の運用する各種人工衛星やJAMSTEC の船舶等が取得した観測データに基づき、JAMSTEC とJAXA が連携して行う海洋観測研究や津波関連研究が挙げられます。また、気象モデルを用いたロケット打上げ時の天候予測の研究も検討されています。
この協定締結が、JAMSTEC とJAXA のより積極的な交流を生み、その成果は我が国の科学技術及び学術研究の発展に大きく貢献するだけでなく、海洋・宇宙連携のより一層の進展が地球環境問題や防災等の我が国の課題対応への貢献に資すると期待されます。
JAMSTEC とJAXA は、海と空と宇宙が持つ大きな可能性を追究し、人類の未知のフロンティアの開拓にこれからも挑み続けます。
*1 平成9 年に地球変動予測の実現に向け洋科学技術センターおよび宇宙開発事業団の共同プロジェクトとして発足。平成15 年に運営は海洋科学技術センターに一元化。
*2 宇宙開発事業団と日本原子力研究所との共同開発体制に平成11 年より海洋科学技術センターが参画。
地球シミュレータの運用は海洋科学技術センターに一元化(平成14 年運用開始)
※参考画像は添付の関連資料を参照