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日揮、イラクの発電所冷却水装置再建プロジェクトを受注
イラクの発電所冷却水装置再建プロジェクトを受注
―日本企業としてイラク戦争後初のEPC業務一括遂行―
日揮株式会社(代表取締役会長兼CEO 竹内敬介、横浜本社 横浜市西区みなとみらい2-3-1)は、イラク南部ナシリア市にある火力発電所冷却水装置の再建プロジェクトを受注しましたのでお知らせします。なお本プロジェクトは、日本企業としてイラク戦争後初となる設計・調達・建設(EPC)業務を一括遂行するプロジェクトとなります。プロジェクトの詳細は以下の通りです。
1. 契約先: イラク電力省ナシリア発電所
2. 建設場所: イラク共和国ナシリア市(首都バグダットの南約300km)
3. 契約内容: ナシリア火力発電所(出力:220MW X 4基)内の
冷却水装置(循環水量:日量53万トン X 4基)および
河川水水質改善装置(処理量:日量4万トン X 2基)の再建に係る
設計、機材調達および建設工事役務
4. 契約形式: ランプサム一括契約
5. 納期: 2013年前半施
6. プロジェクトの概要:
現在イラクでは、メジャーオイルをはじめとした欧米企業のイラク市場への進出が活発化するなど、同国の復興に向けた動きが進む中、復興の基盤となる産業・民間向けの電力供給・整備が緊急の課題となっています。
本プロジェクトは、油田開発案件が進む同国南部ナシリアにおける電力増産計画の中核として、ナシリア火力発電所内にある老朽化した冷却水設備などの再建を行うものです。今回の受注は、当社のコスト競争力に加え、短納期への対応、プロジェクトの管理能力や中東地域における豊富な実績などが高く評価されたものと考えています。
世界第4位の原油埋蔵量を誇るイラク市場は、原油・ガス開発をはじめ、ガス処理設備、製油所、発電所等の新設、それらの復旧工事や近代化工事など、数多くのプロジェクトが計画されています。当社は同国を中東における重要マーケットの一つとして位置付け、2010年8月にバスラ事務所を、2011年12月にはバグダット事務所を設立し、精力的な営業活動を進めております。今後も日揮は、本プロジェクト受注を足掛かりに、積極的に同国でのビジネス拡大、戦後復興に貢献していく所存です。