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ガートナー ジャパン、世界の主要電子機器ブランド企業が2011年においても半導体の需要を牽引

2012-02-01

ガートナー速報
2011年の半導体市場でAppleが世界最大の顧客に
世界のブランド企業上位10社による半導体需要は1,056億ドル
半導体需要の35%を占めたと発表



 東京発 − 2012年1月24日 − 世界の主要な電子機器ブランド企業は、2011年においても半導体の需要を牽引しました。電子機器ブランド企業上位10社は、2011年のデザインTAM(Total Available Market)ベースで1,056億ドル、半導体総売上の35%もの需要を支えました。これは前年比でおよそ18億ドル、1.8%の増加になります。

 ガートナーの主席アナリスト、山地 正恒は、次のように述べています。「2011年の成長を主に牽引したのは、スマートフォン、メディア・タブレット、そしてソリッド・ステート・ドライブでした。Apple、Samsung Electronics、HTCといったスマートフォン市場でシェアを拡大した企業が半導体需要を増加させた一方で、NokiaやLG Electronicsといったスマートフォン市場でシェアを失った企業では半導体需要も減少しました。メディア・タブレット市場もまた、2011年を通じて半導体需要の牽引役でした」

 また、「IT産業、そしてエレクトロニクス産業の競争環境が刻一刻と変化する中で、半導体ベンダー各社は、現在のマーケット・リーダーのみを注視していればよいというわけにはいきません。半導体ベンダーは、次代のマーケット・リーダーになるかもしれない新規参入企業の動向にも注目する必要があります」と山地は述べています。

 2011年の上位10社には、米州、アジア・パシフィック、日本からそれぞれ3社、欧州から1社がランクインしました。過去5年にわたって急速な成長を続けてきたAppleが、2010年の第3位から2つポジションを上げて、2011年、ついに半導体市場における世界最大の顧客になりました。

 2011年、Appleはスマートフォン市場においてさらに大きなシェアを獲得し、メディア・タブレット市場においても大きな成功を収めました。DRAM価格は2011年に急落し、また多くのPCベンダー半導体需要を減少させましたが、AppleはMacBook Airの成功によって、PC事業においてさえ半導体の需要を拡大しました。
 「日本では、中国など新興国において売上拡大を目指し、営業リソースを重点配置している半導体ベンダーが目立ちますが、米国での製品プロモーションについても一層の強化が必要です。地域別に見ると、中国におけるデザインTAMは決して少ないわけではありませんが、依然として半導体チップの選定が行われている世界最大の市場は米国です」

 「日本の半導体市場は、デザインTAMにおいても縮小し続けています。2011年は大震災や急激な円高といった要因により、さらに市場が縮小しました。しかし根本的な市場縮小の原因は、震災や円高ではなく、ソフトウェアやサービスに競争の中心がシフトしているIT市場の構造変化にあると考えます」と山地は述べています。


 〔表1 世界の電子機器メーカーの半導体需要(デザインTAMベース)〕

  ※添付の関連資料「表1」を参照



※以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照


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