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田中貴金属、2011年の年間投資用金地金とプラチナ地金の取扱量を発表

2012-01-30

2011年年間投資用金地金、プラチナ地金の取扱量を発表
金地金 年間平均価格4,000円/gを超える31年ぶりの高値圏の中、前年比販売量10.3%、買取量34.6%増加!
プラチナ地金 値ごろ感から前年比販売量59.4%増加、買取量2011年下期(7〜12月)、前年下期と比べ微増
〜金地金、プラチナ地金、ともに下半期の販売量が増加、取引が活発に!〜

 田中貴金属工業株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長:岡本英彌)は、このほど、2011年の年間投資用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量をまとめました。

【金地金レビュー】
◆国内年間平均価格1980年以来31年ぶりに4,000円/gを超える高値圏で推移!◆
 金の2011年1年間における国内平均価格は4,060円/gで、2010年年間の平均価格3,477円/ gを550円以上上回り、1980年(平均価格4,499円/g、平均国際価格612.13ドル/トロイオンス、当時年平均1ドル=227.83円)以来31年ぶりに年平均価格で4,000円/gを突破しました。
 2011年初め、1トロイオンス1,300ドル台を推移していた金の国際価格は、北アフリカ・中東情勢不安など地政学的リスクの高まりから上昇し、4月に米格付け会社が米国債の長期格付けの見通しを引き下げたことから1トロイオンス1,500ドルを突破。7月には、欧州財政に対する先行き不透明感の拡大や米債務問題に対する不安感の高まりから、1トロイオンス1600ドルの史上最高値を更新しました。8月に入ると、米格付け会社が米長期国債の格付けを1段階格下げしたことを皮切りに、わずか1ヶ月の間に1トロイオンス1,700ドル、1,800ドルの大台を超え、1トロイオンス1886.5ドルを記録するなど250ドル以上も上昇。9月5日には1トロイオンス1,896.5ドル(ロンドン・フィキシングベース)の現物市場での史上最高値を記録しました。以降は、一気に上昇した金価格に対しての戸惑いと、欧州財政金融危機の高まりによる欧州系銀行に対する警戒感の拡大などから、手元流動性確保のための現金化の動きが活発になったことに加え、米先物市場の証拠金引き上げの発表などもあり、1トロイオンス1,600ドルを切る場面を見せます。その後、中国のインフレ懸念や各国中央銀行などの公的機関が金の保有を増加させる動きなどに下支えされたことにより、年末にかけてユーロへの不安が広がる中、12月の月平均価格は1トロイオンス1,652.52ドルと依然高値圏で推移しています。
 日本の国内金価格は、国際価格の上昇とともに価格を上昇させ、4月に4,000円/gの大台を突破。1ドル80円を切る円高が進む中、円高をのみ込む勢いで上昇を続け、7月には月平均価格でも4,000円/gを超え、8月23日には1980年9月以来31年ぶりに4700円/gを超える4,745円/gを記録。税込価格で4,982円/gとなり、税込価格ながら5,000円/gをうかがう高値圏で推移しました。9月以降国際価格の下落の影響で4,000円/gを切る場面もありますが、下落局面での新興国の買い意欲も根強く、国際価格自体が高値圏で推移していることもあり、7月以降は、月平均価格4,000円/gを切ることなく、2011年の年平均価格も1980年以来31年ぶりに4,000円/gを超える4,060円/gとなりました。
 金地金の販売量について、2011年上期(1〜6月)は、前年同時期(2010年1〜6月)に比べ20.5%の減少でしたが、2011年下期(7月〜12月)は前年同時期(2010年7〜12月)に比べ55.0%増加しました。通年では2010年に比べ10.3%の増加となります。買取量について、2011年上期(1〜6月)は、前年同時期(2010年1〜6月)に比べ4.4%の減少で, 2011年下期(7月〜12月)は前年同時期(2010年7〜12月)に比べ77.1%増加しました。通年では2010年に比べ34.6%の増加となります。7月以降は、月平均価格が4,000円/ gを切らない31年ぶりの高値圏で推移していたにも関わらず、2011年下期は買取量とともに販売量を大幅に伸ばしていることから、景況不安の中、高値圏でも国内の投資家の金投資への意欲が高く、投資商品としての認識の広がりがうかがえます。
 金価格が高値推移する中、アメリカ、フランス、ロシアなど各国で実施される首長選挙や、依然続く欧州ソブリンリスクの動向、イランの核開発問題などに市場の注目が集まることが予想されます。

【プラチナ地金レビュー】
◆プラチナ価格が金価格を下回る値ごろ感から販売量が好調!◆
 プラチナの2011年1年間における国内平均価格は4,522円/gで、2010年の年間平均価格4,635円/gを100円程度下回りました。
 2011年初め、南半球で発生した豪雨による南アフリカの電力供給懸念などから高値で推移してきたプラチナ価格は、3月に、東日本大震災による日本の経済活動停滞不安や、被災による自動車生産の低迷懸念を背景に一時4,408円/gまで下がりました。4月から、下落局面での中国の宝飾需要の増加や好調なインド・東南アジアなどのアジア圏での自動車需要などにより、2011年の最高値である5,054円/gをつけるなど高値圏で推移してきましたが、9月に入ると欧米の景況不安による、自動車販売の鈍化と工業用需要の先行き不安から価格を下げ、9月26日には、1992年1月以来(1992年当時プラチナ価格1,477円/g、金価格1,479円/g)19年ぶりにプラチナ価格が金価格を下回りました(2011年9月26日プラチナ価格4,059円/g、金価格4,128円/g)。その後も、7月下旬から始まったタイ洪水の深刻化が、タイに工場を持つ日系自動車メーカーを含む多くの日系企業に被害を及ぼしたことにより、工業用需要が引き続き低迷するとの観測から、12月には2009年7月以来2年ぶりに3,700円/gを切る3,626円/gをつけました。
 プラチナ地金の販売量について、2011年上期(1〜6月)は、前年同時期(2010年1〜6月)に比べ29.5%減少でしたが、2011年下期(7〜12月)は、前年同時期(2010年7〜12月)に比べ3.2倍に増えています。通年では、2010年に比べ、59.4%の増加です。買取量について、2011年上期(1〜6月)は、前年同時期(2010年1〜6月)に比べ27.6%の減少で、2011年下期(7〜12月)は、前年同時期(2010年7〜12月)に比べ0.9%の増加となります。通年では、2010年に比べ、17.4%の減少です。プラチナ価格が金価格を下回っている値ごろ感から、国内投資家のプラチナ投資に対する関心が高まり、取引が活発になったことがうかがえます。
 プラチナ投資が活発になる中、今後は欧米、日本など先進国の自動車販売の回復や、南アフリカ電力会社の電力供給動向、金価格とプラチナ価格の価格差などに市場の注目が集まることが予想されます。

 田中貴金属工業では、貴金属投資に関する正しい情報の提供を、今後も継続して行っていきます。また、価格変動リスクを避け、より安定した価格で少額から積み立てることができる、貴金属積立を利用した分散投資に関する啓蒙活動を強化していきます。
※本文中の金とプラチナ価格はすべて税抜き小売価格です。

【参考】田中貴金属工業とは
 田中貴金属工業株式会社は、明治18年の創業以来、1世紀以上にわたり、金やプラチナなどの貴金属の精製・分析に携わるとともに、貴金属を用いたさまざまな工業製品の製造・販売、また、資産としての貴金属地金の売買を行っています。日本で金の輸出入自由化が施行された1978年には、金の精製・分析技術が高く評価され、日本で初めてロンドン金市場公認溶解検定業者の認定を受け、国際市場で通用する金地金を製造する資格を得ました。また2003年12月には、ロンドン金市場で取引される金地金の品質を審査する、世界で5社しか認定されない「公認審査会社」の1社に任命されています。現在直営店であるGINZA TANAKAの各店舗(7店舗)をはじめ、全国に広がる120店舗余りの特約店で金地金や地金型金貨等の売買を行っています。

 なお、詳細につきましては本メール添付のリリースをご確認ください。
*添付資料参照

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