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日本百貨店協会、2011年と12月の全国百貨店売上高概況を発表
平成23年12月全国百貨店売上高概況
I.概況
1.売上高総額 7,318億円余
2.前年同月比 0.8%(店舗数調整後/6か月ぶりプラス)
3.調査対象百貨店 86社254店(平成23年11月対比±0店)
4.総店舗面積 6,408,844m2(前年同月比:−0.9%)
5.総従業員数 87,631人(前年同月比:−6.0%)
6.3か月移動平均値 5−7月−0.7%、6−8月−0.4%、7−9月−1.2%、8−10月−1.5%、9−11月−1.6%、10−12月−0.4%
[参考]平成22年12月の売上高増減率は−1.5%(店舗数調整後)
【12月売上の特徴】
6か月ぶりに前年同月比プラスとなった。
12月は、全国的に寒気が強まり、太平洋側を中心に晴れの日が続くなど、季節需要を喚起する天候要因が大きく影響して、この時期主力の冬物重衣料を中心に、服飾雑貨を含めたファッション商材全般(衣料品:+3.9%、身のまわり品:+1.2%)が好調に推移した。また、クリスマスケーキ(菓子:+1.4%)やおせち(惣菜:+5.9%)などの季節商材が活況であったほか、高級時計や輸入特選雑貨などの高額商材(美・宝・貴:+0.3%)についても引き続き好調を維持している。
円高・株安等による景気の先行き懸念や非店頭分野(外商・店外催事等)の苦戦など、一部マイナス要素もあったが、足元の状況は堅調で最終的には前年実績をクリアする結果となった。
具体的な動向としては、復興需要で東北地区が好調(仙台:+10.9%、東北:+5.8%)を維持したこと、歳暮商戦は11−12月の通期でほぼ前年並みに推移したこと、訪日外国人は中国を中心に回復傾向が見られること、土曜日が前年より1日多かったことなどが報告されている。
なお、平成23年年間売上高合計は6兆1,525億円余(対前年比−2.0%)となった。
【要因】
(1)天候:気象庁発表「12月の天候」の特徴は以下のとおり(一部抜粋)
◇月の後半を中心に断続的に強い寒気が流れ込んだため、北日本から西日本にかけて月平均気温が低く、冬型の気圧配置が強まった下旬には、太平洋側では晴れの日が続き、日本海側では大雪となった。
(2)営業日数増減 31.0日(前年同月比±0.0日)
(3)土・日・祝日の合計 10日( 〃 +1日/土曜1日増)
(4)入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比)
[1]増加した:43店、[2]変化なし:41店、[3]減少した:48店、[4]不明:41店
(5)12月歳時記(クリスマス、歳暮、天皇誕生日、冬至、大晦日)の売上(同上)
[1]増加した:39店、[2]変化なし:46店、[3]減少した:21店、[4]不明:67店
(6)翌月売上見通し(回答店舗数で見る傾向値)
[1]増加する:24店、[2]変化なし:81店、[3]減少する:20店、[4]不明:48店
<全国百貨店 売上高速報 2011年12月>
※添付の関連資料「平成23年12月 全国百貨店売上高概況」を参照
II.地区別の動き
1.10都市売上動向0.9%(店舗数調整後/6か月ぶりプラス)
2.10都市以外の地区売上動向0.7%(〃/5か月ぶりプラス)
【地区別売上前年比の寄与度とトレンド】
※添付の関連資料「平成23年12月 全国百貨店売上高概況」を参照
III.商品別の動き
主要5品目では、衣料品が2か月ぶり、身のまわり品が5か月ぶりのプラス。マイナスは雑貨、家庭用品、食料品。また、紳士服・洋品、婦人服・洋品、化粧品が2か月ぶり、子供服・洋品が4か月ぶり、美術・宝飾・貴金属、菓子が2か月連続、惣菜が8か月連続のプラスとなった。
【商品別売上前年比の寄与度とトレンド】
※添付の関連資料「平成23年12月 全国百貨店売上高概況」を参照
<全国百貨店 売上高速報 2011年01月〜2011年12月>
※添付の関連資料「平成23年12月 全国百貨店売上高概況」を参照
<全国百貨店年間(1月〜12月)売上高>
※添付の関連資料「平成23年12月 全国百貨店売上高概況」を参照
※以下の資料は、添付の関連資料を参照
・第3表 地区別商品別売上高
・第4表 地区別商品別売上高(対前年増減(−)率)
・第5表 従業員数および店舗面積等