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不動産経済研究所、2011年の首都圏マンション市場動向を発表
《首都圏マンション市場動向》
−2011年のまとめ−
◎年間供給は0.1%減の4万4,499戸、震災影響あるも前年並みの供給に。千葉は3割減。
◎平均価格は2.9%ダウンの4,578万円。契約率は横ばいの77.8%、在庫は6,166戸に。
(1)2011年1〜12月に首都圏で供給された民間分譲マンションは4万4,499戸であった。
前年(2010年=4万4,535戸)に比べて36戸(0.1%)の減少。過去最多は2000年の9万5,635戸。
(2)東京都区部4.8%減、都下23.6%増、神奈川県12.8%増、埼玉県5.1%増、千葉県29.6%減。
(3)1戸当たりの平均価格は4,578万円で前年比2.9%のダウン。2年ぶりの下落。
東京都区部5,339万円、都下4,152万円、神奈川県4,159万円、埼玉県3,679万円、千葉県3,751万円。
(4)億ションは623戸。前年(901戸)比278戸(30.9%)の減少。過去最多=1990年3,079戸。
最高額は5億6,000万円(「パークコート赤坂ザタワー」、港区、43階建て、全521戸、専有面積163.23m2、m2単価343.1万円)。
(5)初月契約率は月間平均が77.8%、前年(78.4%)比0.6ポイントのダウン。
累積契約率は89.4%、前年(90.9%)比1.5ポイントのダウン。
(6)12月末の販売在戸数は6,166戸、前年末(5,600戸)比566戸の増加。
(7)2012年の供給は5.3万戸程度、対2011年比19.1%の増加見込み。
<2011年の概要>
1.首都圏における2011年年間(1〜12月)の新規供給戸数は4万4,499戸である。対前年(4万4,535戸)比0.1%(36戸)の減少である。
2.首都圏の都県別供給戸数は東京都区部1万9,410戸(シェア43.6%)、東京都下4,262戸(9.6%)、神奈川県1万1,495戸(25.8%)、埼玉県5,874戸(13.2%)、千葉県3,458戸(7.8%)である。東京都区部4.8%減、都下23.6%増、神奈川県12.8%増、埼玉県5.1%増、千葉県29.6%減。
都区部と千葉が減少、都下と神奈川と埼玉は増加となった。千葉は着工戸数でも減少が続いており、当分の間回復は困難であろう。
3.2011年の分譲価格は首都圏平均で4,578万円である。2010年の平均価格4,716万円に比べて138万円・2.9%のダウンであった。2年ぶりの下落。
東京都区部5,339万円(2010年5,497万円)、都下4,152万円(同4,474万円)、神奈川県4,159万円(同4,262万円)、埼玉県3,679万円(同3,796万円)、千葉県3,751万円(同3,638万円)。千葉県以外の全エリアで値下がりを見せたが、都下の下落率が最も大きかった。変動率は都区部2.9%ダウン、都下7.2%ダウン、神奈川県2.4%ダウン、埼玉県3.1%ダウン、千葉県3.1%アップ。
4.m2単価は首都圏平均65.0万円で2年ぶりの下落。都区部81.1万円、都下55.4万円、神奈川県57.0万円、埼玉県49.9万円、千葉県48.7万円。
平均価格と同様に千葉県のみが上昇、その他のエリアは下落している。下落率が最も大きかったのは都下であった。変動率は都区部2.2%ダウン、都下7.2%ダウン、神奈川県2.6%ダウン、埼玉県2.2%ダウン、千葉県7.3%アップ。
5.売れ行きは、2011年の初月契約率の平均が77.8%であり、2010年の78.4%を0.6ポイント下回っている。上期79.5%、下期76.6%。
初月契約率の平均の推移=’09年69.7%、’08年62.7%、’07年69.7%、’06年78.3%、’05年82.5%、’04年79.0%、’03年78.1%、’02年75.4%。
累積契約率は89.4%で2010年の90.9%比べて1.5ポイントの下落であった。
6.販売在庫数は12月末現在で6,166戸。2010年末の5,600戸に比べて566戸の増加である。3年ぶりの増加。
’09年末7,389戸、’08年末1万2,427戸、’07年末1万763戸、’06年末8,173戸、’05年末5,987戸、’04年末7,900戸、’03年末9,728戸。
7.2011年年間の即日完売戸数は4,872戸(全体の10.9%)、フラット35登録物件は4万1,344戸(同92.9%)である。
’10年年間の即日完売戸数は5,913戸(全体の13.3%)、フラット35登録物件は4万1,669戸(同93.6%)であった。
8.2012年の供給見込みは5.3万戸。’11年に比べて19.1%増加する見込みである。
※首都圏マンション市場動向 2011年の詳細は添付の関連資料を参照