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矢野経済研究所、スポーツアパレル市場に関する調査結果を発表
スポーツアパレル市場に関する調査結果 2011
【調査要綱】
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内スポーツアパレル市場の調査を実施した。
1.調査期間:2011年9月〜11月
2.調査対象:スポーツ関連企業・メーカー・卸売業・小売業約300社
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリング、ならびに郵送アンケート調査を併用
<スポーツアパレルとは>
本調査におけるスポーツアパレル市場とは、トレーニングウエア、ゴルフウエア、アウトドアウエア、ライフスタイルウエア、サッカーウエア、野球・ソフトボールウエア、テニスウエア、スイムウエア、フィットネスウエア、陸上競技・ランニングウエア、スキー・スノーボードウエア、バスケットボールウエア、バレーボールウエア、その他ウエアの主要14分野をさす。その他ウエアには、柔道着・空手着・ラグビーウエア・マリンスーツ・卓球ウエア等が含まれる。
<機能性アンダーウエアとは>
機能性アンダーウエアとは、着圧することによって運動機能の向上や疲労対策、体幹や姿勢をサポートするタイプや、発熱、冷却など温感対策機能を謳った商品を指す。同市場規模はスポーツアパレル市場規模の内数である。
【調査結果サマリー】
◆2011年のスポーツアパレル国内出荷市場は、前年比98.6%とマイナス成長の見込み
2011年のスポーツアパレル国内出荷市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比98.6%の4,895億9,000万円の見込みである。アウトドアウエア、陸上・ランニングウエアがプラス成長で推移、サッカーウエア、バスケットボールウエアがほぼ横ばいとなったほかは、全てのカテゴリーで前年比を下回る見込みとなった。
◆トレーニングウエア市場は低価格衣料チェーンの台頭によってマイナス成長に
2011年のトレーニングウエア国内出荷市場規模は、前年比95.8%の1,078億円の見込みである。価格競争力が強い低価格衣料チェーンの台頭によって、主力アイテムのウォームアップウエア(トレーニングジャージ)が苦戦を強いられた。特に高機能を必要としないスポーツのエントリー用途や日常用途の需要を奪われている。SPA型低価格衣料チェーンは、ライフスタイルからスポーツまで幅広い商品ラインナップを構成しているため、スポーツ用品専門店などのスポーツ流通が購入する場としても選択されず、厳しい状況に立たされている。
◆機能性アンダーウエア市場は、新たな需要を取り込み引き続き成長の見込み
2011年の機能性アンダーウエア国内出荷市場規模は、前年比102.0%の312億円の見込みである。ここ数年、コンプレッション・サポート系アンダーウエア(注)が競技者層の間で拡大・定着したことで、当該市場の成長は緩やかになっていたが、マラソン人気による競技人口の拡大に伴い、主にエントリー層を中心とした市民ランナーの需要を取り込むかたちで新たな成長を果たしている。
注:コンプレッション・サポート系アンダーウエアとは、機能性アンダーウエアの中で、体を締め付け筋肉のブレを抑えるタイプや、運動時の動作に合わせた生地裁断が施されたもの、またはテーピング機能を用いて関節などのサポートを有するタイプのトップスやボトムス。着用することにより、疲労軽減や運動能力向上などの効果が期待されるウエアを指す。
【資料発刊】
資料名:「2012年版 スポーツアパレル市場動向調査」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C53115400
※YRIマーケットNow!に掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
*以下、リリースの詳細は添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照