日本生命、大阪府内のデータセンターの空調消費電力を合計約４０％削減

データセンターの空調消費電力削減【第２弾】について
〜約２０％の空調消費電力削減、第１弾と合わせ計約４０％の削減を実現〜



　日本生命保険相互会社（社長：筒井義信、本社：大阪市、以下「当社」）は、大阪府内に保有するデータセンターにおいて空調消費電力の継続的な削減に取り組んでおり、今般第２弾として約２０％の削減を行い、平成２１年度〜２２年度にかけて実施した第１弾（注１）と合わせて、約４０％削減することができました。

　今年度は政府などから節電が要請されておりますが、データセンターはその特性上、一定の基準を満たす場合は使用電力の制限が緩和されることとなっており、当社のデータセンターについても削減目標は課されておりません。しかしながら、当社はこれまでも地球環境保護への取り組みを全社規模で展開しており、今般データセンターの　更なるエネルギー効率化に取り組み、その結果、空調設備の消費電力を約２０％削減いたしました。これは、年間約１３０万ｋＷｈの消費電力削減となり、ＣＯ２換算で年間約４０４ｔ（注２）の排出量削減に相当します。

　今回の空調消費電力削減では、日本アイ・ビー・エム株式会社（社長：橋本孝之、本社：東京都）の気流制御ソリューションを導入し、サーバーを登載するラックに「覆い」を被せる、ＩＴ機器間の隙間を「パネル」でふさぐなどの各種施策を通じて、電算室内の気流を制御し、冷気（サーバーの吸気用）と暖気（サーバーからの排気）を分離することに成功しました。これにより、空調機の運転効率を大幅に向上させ、データセンター全体で高い節電効果を得ることができました。

　今回の節電対応に先立ち、第１弾として、平成２１年度〜２２年度にかけてデータセンター内の温度分布を可視化し、最適な空調機の配置や風量の調整を行うことによる空調消費電力の削減に取り組み、年間約１７２万ｋＷｈの消費電力を削減しております。

　これら一連のデータセンターにおけるエネルギー効率化の取り組みにより、合計すると年間約３００万ｋＷｈ、第１弾実施前と比較し、率にして約４０％の消費電力の削減を実現しました。これは、一般家庭の平均的な年間電力使用量（注３）に換算すると、約８８０世帯分に相当します。

　当社は冬期の節電要請に際し、全社をあげて、照明の間引き、空調設定温度の調整、ＯＡ機器の省電力モードの徹底等を行っており、関西・九州管内だけでなく、全国各地域で１０％を上回る水準での節電取り組みを推進しております。関西では、これらの取り組みに加え、今回のデータセンターの消費電力削減で、節電効果を更に上乗せすることができます。
　また、冬期は電力使用のピークが長時間にわたり、一日を通じた着実な取り組みが必要となることから、夏期の節電要請時と同様に、家庭での節電についても、「家庭でできる節電お勧めビラ」を通じ、当社職員に節電を徹底するとともに、お客様向けにも情報提供を行っています。

　当社は、地球環境の保護に向け、エネルギーの節減など、今後も様々な面から取り組みを進めてまいります。


（注１） 平成２２年６月１１日　プレスリリース済（当社オフィシャルＨＰ掲載）
（注２） 関西電力の平成２２年度ＣＯ２実排出係数「０．３１１ｋｇ−ＣＯ２／ｋＷｈ」（関西電力ＨＰ掲載）と１３０万ｋＷｈを掛け合わせたもの
（注３） 一世帯あたりの電力消費量の推移（電気事業連合会ＨＰ掲載）の平成２１年度１カ月あたりの平均電力消費量２８３．６ｋＷｈ×１２カ月＝年間３，４０３．２ｋＷｈとして算出


以　上


＜ご参考＞

■日本生命の地球環境の保護に向けた取り組み
　○平成４年度より植樹活動をスタートし、（公財）ニッセイ緑の財団と協力して、森づくりに取り組んできました。これまでに植えた苗木は、１３０万本を超え、"ニッセイの森"は４３都道府県の１８６カ所に拡がっています。
　○平成１３年５月に「環境憲章」を制定するとともに、オフィス内での省エネルギー・省資源・リサイクルを進めています。また、平成１３年１２月には大阪本店・東京本部において、環境マネジメントシステムの国際規格「ＩＳＯ１４００１」の認証を取得しました。
　○平成１９年度より、「環境配慮型」融資金利の優遇制度を導入し、省エネルギー・耐震性に優れた住宅や太陽光発電システムが設置された住宅を新築・購入する個人のお客様、および「ＩＳＯ１４００１」などの認証を取得している中小企業のお客様への融資の金利を優遇するなど、地球環境に配慮した取り組みを行っているお客様を支援しています。
　○平成２２年４月より、ご契約者向けサービス「ずっともっとサービス」において、サンクスマイルを活用した寄付の受付を実施しており、寄付先の一つとして、（公財）世界自然保護基金（ＷＷＦ）を設定しています。
　○平成２３年４月に、ニッセイ・ライフプラザで使用する電力の２５％に相当する、１００万
ｋＷｈのグリーン電力の利用契約を締結しました。
　○平成２３年１０月に、米国子会社（ＮＬＩ　Ｐｒｏｐｅｒｔｉｅｓ　Ｗｅｓｔ，　Ｉｎｃ．）を通じ、サンフランシスコ市内に保有するオフィスビル「１０１カリフォルニア」に、米国グリーンビルディング協会より最高位の環境認証（ＬＥＥＤ　Ｐｌａｔｉｎｕｍ）が授与されるなど、環境に配慮したビルづくりに取り組んでいます。