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太平洋セメント、窒化カルシウムのLED蛍光体原料「チッカライト」を販売
LED蛍光体原料「チッカライト(TM)」の販売を開始
〜国内で初めて量産化に成功〜
太平洋セメント株式会社(社長:徳植桂治)は、LEDテレビ・LED照明用蛍光体の原料となる窒化カルシウム(Ca3N2)を製造する独自技術を開発し、国内で初めて量産化に成功し今年度より販売を開始します。
窒化カルシウムは蛍光体用の原料として使用されますが、これまで国内で量産化している企業はありませんでした。当社は今後のLED市場の伸びの中で、国内での蛍光体需要量の急増が予測されることから商品開発に取り組み、蛍光体原料としてユーザーへサンプル提供していました。
今般、ユーザーより一定の評価が得られたことから、商品化し(商品名:チッカライト(TM))今年度より販売を開始いたします。2010年度に製造設備を新設し、2011年度以降に本格的に販売を開始する予定です。今後は市場の反応を見ながら、更なる設備投資を検討し、数年後には「チッカライト(TM)」の売上高を20億円/年程度に伸ばすことを目指します。
当社が開発した「チッカライト(TM)」は、独自の製造方法により蛍光体の高輝度化が図れる材料であり、カルシウム以外の窒素化合物も合成することが可能なので、新たな蛍光体開発にも寄与できるものと考えております。
当社は資源事業の分野で、成長し続けるLEDや太陽電池などの高機能性材料のマーケットに対して、それを支える重要なファクターである高付加価値素材の開発を推進し、ユーザーの多様化・高度化しているニーズに適応した高付加価値化商品の事業化に注力しています。「チッカライト(TM)」はその事業化戦略の第一弾であり、今後もLED市場向けの商品開発に積極的に取り組んでまいります。