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凸版印刷、ADKを活用した外部入出力機器を無線コントロールできる次世代サイネージ・システムをTSSと開発

2012-01-07

凸版印刷とトッパンシステムソリューションズ、
センサーや表示機器を無線操作できる次世代サイネージ・システムを開発



 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)と、ITソリューションの開発を行うグループ企業である株式会社トッパンシステムソリューションズ(本社:東京都北区、代表取締役社長:井上英雄、以下 TSS)は共同で、ADK(Android Open Accessory Development Kit)(※)を活用し、センサーやLEDパネル、イルミネーションといった外部入出力機器を無線コントロールできる次世代サイネージ・システムを開発しました。
 本システムではAndoroid端末をサイネージの表示装置とするとともに、ADKを活用して外部入出力機器のコントロールを可能としました。さらに、メッシュネットワーク構築が可能な無線通信規格ZigBee(ジグビー)(※)を採用し、サイネージから離れた場所にある各種センサーなどの機器も無線操作可能としました。
 大きなメリットとして、ADKの採用により、デバイスドライバー開発が不要となり、従来と比べ、半分以下の開発コストの削減および汎用化が実現できます。また、無線通信規格ZigBeeの利用による低電力化により、低コストで外部入出力機器の運用が可能になります。さらに従来のデジタルサイネージでは、動画配信や画面のタッチ操作などの端末上でのプロモーションに限定されましたが、外部のセンサーやLEDパネル、イルミネーションなどの表示機器を無線で連動して制御できることにより、店舗全体の効果的なプロモーションが行えます。また、1台のAndrod端末を親機として、インターネットと接続し、その他のAndroid端末や外部制御機器を子機とすることで、従来であれば複数台分の通信費が必要であったものが、1台分の通信費で対応、メッシュネットワークにより、電波の届きづらい地下の店舗へ表示機器を設置することも可能です。


 *参考図は添付の関連資料を参照


 具体的にはTOPPANコンテンツ配信クラウド(※)から、インターネット接続されたAndroid端末へプロモーションの動画コンテンツを配信します。店舗入口や売場、レジ前などの設置場所によって、動画コンテンツを切り分け、センサーと連動して人を検知して反応コンテンツを流すことも可能です。また、LEDパネルが点灯している間だけ割引するといったタイムセールと連動するサイネージも可能となります。
 本システムは、凸版印刷とTSSが情報技術の進歩にいち早く対応するために立ち上げた、技術開発組織「TSSラボ」が開発したもの。「TSSラボ」はスマートデバイスやクラウド、ソーシャルメディアなど最新技術を活用した、様々なソリューションの研究開発を行っています。具体的には、Android端末のNFC対応システムの実現などをすでに実施しています。
 今後も凸版印刷とTSSは、本システムを流通店舗でのサイネージ利用や各種イベントなどへの展開に向け開発をすすめていく予定です。


【特長】
 ・サイネージの表示装置を独自開発せずに、Android端末をそのまま転用可能。低コスト化を実現。
 ・ADKを使うことで、Android端末を改変すること無く外部機器による機能拡張が容易に実現。
 ・ADKで接続されている外部機器自体は、Android端末と切り離して単独で動作させることが可能。
 ・AndroidOSの仕様変更が行われたとしても、ADKの仕様が変更にならなければ外部機器の改修不要。
 ・通常の無線LANではなく、無線通信規格ZigBeeを採用することにより、低電力化や複数階層のフロアをメッシュ型ネットワークでカバーすることが可能。


【今後の展開】
 凸版印刷とTSSは、今後もスマートデバイスやクラウド、ソーシャルメディアなどを活用した新サービス開発を行い、様々な企業向けに、ネットとリアルを連携したプロモーション活動などに提供していきます。



以上



<凸版印刷のITソリューション事業について>
 凸版印刷は、ITソリューションの開発を行なうグループ企業である株式会社トッパンシステムソリューションズ(本社:東京都北区、代表取締役社長:井上英雄、以下 TSS)と連携し、スマートデバイス、クラウド、ソーシャルメディアなどを活用した新サービス開発を行なっています。



※ADK(Android Open Accessory Development Kit)とは
 Google社によるAndroid端末と接続するUSBハードウェアの規格。外部入出力機器とAndroidの接続仕様、ソフトウェアAPIを定めている。外部入出力機器がホストとして、Android端末がUSBデバイスとして認識されるため、デバイスドライバーの開発が不要となる。

※無線通信規格ZigBee(ジグビー)とは
 家電向けの短距離無線通信規格の一つ。低速で転送距離が短い代わりに、安価で消費電力が少ないという特徴を持つ。ZigBee端末間でメッシュ型のネットワークを構築することができる。

※TOPPANコンテンツ配信クラウドとは
 企業の販促映像および会員向け情報などのコンテンツをタブレット端末を含めた様々な通信型デジタルサイネージへ配信できるクラウドサービス


※本プレスリリースに記載されている会社名および商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。


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